晴天の霹靂

びっくりしました

2020-01-01から1年間の記事一覧

確信は持てないが、気になって仕方ない

全然確信を持てない話である。 毎回毎回気になるので、あながち気のせいとも言い切れないと思うのだが、人間の感覚は当てにならない。 どこかの時点の思い込みがその後の経験にバイアスを掛けていないという自信までは持てないのだ。 いつのころからから、iP…

猫が読むグラビア、人が読む時事ネタ

巻頭特集を読みたくて珍しくもプレイボーイを買った。 週刊プレイボーイ 2020年 10/5 号 [雑誌] 発売日: 2020/09/14 メディア: 雑誌 部屋においておくと、もともと本を偏愛する傾向のある黒猫が大変な勢いですり寄っていく。 うちの猫はやや極端に本好きの傾…

お彼岸、豊平川の鮭遡上

男やもめになって二か月ほどの父は、いつ訪ねて行っても静かな家でローカルラジオを聴きながらちゃんとソファに座っている。 一人だからとテレビの前で一日寝そべっているようなタイプの人じゃなかったことをを今更知って「結構立派な人だったんだな」などと…

この夏、買ったもの買わなかったもの

この夏買ってすでに十分に減価償却もすんだのではないかと思われるほど使い倒したのはiwakiのウォータードリップサーバーだ。 iwaki(イワキ) 耐熱ガラス コーヒーサーバー ウォータードリッパー ウォータードリップ 440ml KT8644-CL1 メディア: ホーム&キッ…

ホームメイド供養~素人戒名、読経デュオ

母の戒名をつけたのは、私なのだ。 誰に承認を受けたわけでもないその戒名は、実家にたまたま余っていた細長いタイルに油性ペンで書き込まれ、しばらく骨壺に寄りかかって斜めに立っていたのだが、 毎日見ているうちに「これはあんまりだ」と思ったらしい父…

うなぎのように、それはくる。

九月にしてはずいぶん暑い一週間だったけれど、やっと少し落ち着いて、日が落ちてくると多少しのぎやすくなってきた。 柔らかな毛が密集してるので肌触りが素晴らしい分、とにかく暑がりでもある我が家の黒猫は、日中は家じゅうの涼しいところ、涼しいところ…

トマトで何かこしらえて ~ジョバンニの姉さんの謎

「さっき姉さんがトマトでなにかこしらえてそこへおいていったよ」 『銀河鉄道の夜』の中で、病床の母がアルバイトから帰宅したジョバンニ向かっていうセリフである。 私は、昔からこれが気になっていた。 「トマトで何かこしらえる」とは? ますむら・ひろ…

『MIU404』における国産ジョーカー菅田将暉~ネタバレ

今クールはTBSドラマ『MIU404』を観ておりました。 『MIU404』9/4(金) 最終回直前!! スペシャルムービー【TBS】 「観ておりました」も何も、佳境を迎えたあたりでやっと「面白い」という情報をキャッチして第七話から見始め、要するにラスト5話分しか…

カジュアル写経 ~無言の時間を共有するにも効果的

我ながら思いがけないことに、近頃少々写経をしている。 思ったよりずいぶんとカジュアルにできるもので、薄い和紙の下にお手本を挟んで上からなぞれば、あの虫みたいに細かい毛のたくさん生えた複雑な漢字を知らなくても一応ちゃんと書けるようになっている…

1984年、枝豆の端っこ

「収穫したら早く茹でないと味が落ちるって言われたから、それじゃあ仕方ないやるかと、茹で方をググったんだよ」 と言って齢70を過ぎたその男は冷蔵庫からタッパーに入った枝豆を出してきた。 何、枝豆を茹でられるようになったのかっ! 心臓がドキドキする…

イワキ ウォータードリッパー~一滴ずつたまる瞑想珈琲のヨロコビ

つい先日Amazonのタイムセールで買ったばかりのウォータードリッパーが届き、予想を超えて面白いので喜んでいる。 iwaki(イワキ) 耐熱ガラス コーヒーサーバー ウォータードリッパー ウォータードリップ 440ml KT8644-CL1 メディア: ホーム&キッチン この夏…

セイコーマート ミントハイボール ~うまいのかどうかよく分らないが好きな味もある

先日北海道民の魂を支えるコンビニチェーン「セイコーマート」に久しぶりにふらっと入ってみたら、なんだからいろいろと面白かった。 地元産の食材を使ったオリジナル商品がずいぶんたくさんあるうえに、価格も全体的に安く、全般的にほどよくあか抜けないの…

『二百十日』~風の厄日は遭難に注意

「いくら温暖化とは言えさすがにこの暑さは異常が過ぎるのではないか」 と思っていた猛暑から一転、夜が来て朝が来たらいきなり涼しくなっていた。 肩透かしに感じるほど一気に過ごしやすいが、それにしても雨は盛大に降っており、お出かけ日和になったわけ…

ウォータードリップコーヒーサーバー欲 ~熱をかけないコーヒーにハマった夏

今年は水出しアイスコーヒーをよく飲んだ。 スーパーで売ってる結構安い豆を買ってきて出汁とり用の使い捨てパックに詰め水で8時間以上浸出する。 熱をかけないのでえぐみのような比較的出にくく、安い豆でもわりと飲める。 雑味が出ないぶん、全体的に薄く…

『生きるとか死ぬとか父親とか』 ~あんたあたしのなんなのさ

切り花の高かったお盆の時期が過ぎてまた価格が戻ったと思ったら、並べられた花の色がめっきり秋ぽくなっている。 ワレモコウという、派手さのまったくない、ぽつんぽつんと離れて揺れるぼんぼりのような花がかわいくて、買って帰った。 秋には地味な色がよ…

うまくはないが手向けの句 ~般若心経を覚える

ここ数日「般若心経」を覚えている。 般若心経 アーティスト:キッサコ,薬師寺寛邦 発売日: 2018/05/11 メディア: CD 近しい人が直葬で亡くなっていたのを知り、花と線香だけ持って急ぎ訪ねてみれば、そこは実に何もなく線香を立てる場所さえもなかったのだ。…

ブレンディポーションコーヒーをバニラアイスにかけて食べるのです

思い起こせば夏の始まりの頃、 「今日はアイスコーヒーが飲みたいなあ」 なんていう気候がぼちぼち始まった時期に、初めてポーションタイプのコーヒー原液を買ってみたのです。 AGF ブレンディ ポーションコーヒー 無糖 24個 【 アイスコーヒー 】【 コーヒ…

一人酒盛りする盆は

だいぶ前に人からもらって飲まないままに置いてあった地酒の小瓶があったので盆の15日に珍しく一人で開けた。 線香をたきながら、先月亡くなった猫と暮らした2014年秋からの写真を順に見返していく。 飲みつけない物を飲むので次第に鼻がグズグズしてくる中…

花よし、猫よし、機嫌よし。

このところの暑さで、とにかく切り花がもたないのが悩みだった。 お盆で値段が上がっているところを、それでも花のないお盆が寂しくてちょっと張りこんで買ってくるのはいいが、どうかすると数時間で茹だったように首がしおれてきてしまう。 七月になくなっ…

猛暑日の旅

広い範囲で最高気温が35度を超え、どうかすると40度を超えたエリアもあるという中、津軽海峡以北からあまり暑さの文句を言うのも気が引ける。 とはいえ、一般家庭にエアコンの普及してない北国にあってのこのところの30度越えは、涼を探してで出歩くわけにも…

こんにゃくの慈悲、モンブランのトラウマ

久しぶりに蒟蒻を買ってピリ辛蒟蒻にした。 「97%の水分および人体では消化できない食物繊維から成り立っているこの物質をわざわざ購入して己が消化器系に送り込む意義とはっ?」 などと店頭では考えてしまうので、うっかりしてると全然買わないまま長い時…

風を検分する猫

今週のお題「夏うた」 我が家では腰高の窓にすだれを掛けてある。 北向きの窓であるので、陽ざしよけというよりは野性味にかける家猫が格子から身を乗り出して下を覗いた拍子に落ちないための工夫という意味合いの方が強い。 そんなすだれ越しの風景でも猫は…

冷凍西瓜はじめ ~買って帰った瞬間からが西瓜です

初物の西瓜を買いました。 昭和の大家族が食べるような大玉を汗だくで抱えてきて、帰るなり何の祝祭感もないままに黙々と上下真っ二つに割ります。 まな板の上で削ぐように皮を全部剥き、端から端まで全部サイコロ状にカット。 家じゅうのタッパーやらバット…

猛暑に出番のタイミング

八月になったとたん、暑くてぼーっとしているのだか、眠くてだるいのだか区別が判然としないタイプの猛暑がはじまりました。 今年は引っ越してきて一年目の家で初めて迎える暑さなので、家の造りなりの夏しのぎというものを発見する年でもあります。 家の一…

五七日(いつなのか)はスター登場 ~袖の下はこんにゃくでよろしいか

週末、猫の月命日だったので神社へ行ってきた。 ご近所の神様ゆえ、住所を告げて「うちに帰りたそうにしてたら連れてきてやってください」とねんごろにお願いする。 朝晩線香をたき、暑い盛りに花が絶えないように小まめに面倒をみたり、なんやかや手数がか…

冷やし麦湯 ~旅人の飲むそれは熱いのか冷たいのか

今年は麦茶をお湯出しにしたので例年になく味と香りがはっきりしてうまく、飲むたびに少しうれしい。 耐熱ガラスのポットに麦茶パックと電気ケトルで沸かしたお湯を入れるのだけれど、当初ちょっと支障があった。 麦茶ポットより電気ケトルの方がだいぶ容量…

『自転車日記』 ~付着せる漱石

kindle unlimitedで年代順に全部読めてしまううえにどれも面白いので、近頃は夏目漱石ばかり色々読んでいる。 子どもがお気に入りの絵本を持つように、決まった場所でアハハハと笑いたくてついつい繰り返して読むのが随筆『自転車日記』である。 英国留学時…

猫の降る夜

いつも通り寝る前に本を読んでいた。 扇風機の音だけがパタパタ聞こえる中、漱石か何か気楽に読んでいたのだ。 開け放った窓の外に、ちょっとだけ熱の冷めた北国の夏の夜らしい気配が確実にある、静かな良い夜だ。 突然、本の向こう、部屋の真ん中に黒猫の像…

青ぽさぽさの夏の花

青紫でポサポサとした、花だか穂だかよくわからない変わった花を買ったのは、形が猫じゃらしに似ていると思ったからだ。 買って帰ってみると、がっしり太い茎には松のような細い葉がびっしりついていた。 水に浸かると傷んでしまうだろうからと全部取って活…

地図にはない神社

偶然、地図に載っていない小さな神社を見つけたので、ついのことでちょっと参拝してきた。 ひっそりと短い参道もかわいらしい、小さいなりに大切にされてきた感じのある場所だ。 お堂の脇の木陰には、これまた小ぶりな馬頭観音の碑がある。 北海道の神社は開…