晴天の霹靂

びっくりしました

エッセイ

眉毛脱色 ~今さらこんな愉快なことが

1977年生まれ45歳。眉毛を脱色することにハマりはじめている。 長い年月を眉毛剛毛族として生きてきて、手入れしてくれる美容師さんが近所にいない時期はほぼ眉ジャングルになったまま生きていくしかなかった半生であった。 ところがここに来て「体毛…

レインボープライドに行ってきた

レインボーパレードって一回行ってみたいと思いながら、毎年毎年「今週末、レインボーパレードが行われました」って話をニュースで聞いては「開催前に教えてよっ!」と思うことの繰り返しでありました。 今年は少し賢くなって「9月開催らしい」というところ…

大雨にてキーボード浸水事件

やけに雷鳴の轟く薄暗い日だなあ、と思っていたら突然の大雨でまさにバケツをひっくり返したような騒ぎ。 それも開け放した窓にまっしぐらに吹き込むような突風まで起こって、数分のうちに部屋の真ん中くらいまで、まさかの水浸しである。 運が良いことはパ…

入浴中のところ失礼いたします

近道をしようと思って未舗装の細い路地にわざわざ入っていったら 眼の前の水たまりでゴジュウカラが行水をしているので通れない。 まちなかで見かけるにしてはずいぶん警戒心の少ないゴジュウカラで、直ぐそばまで歩いていってもこちらを気にかけずリフレッ…

9月になると森の生き物は

8月中はあまりにも暑くて一切やる気になれなかった梅干しの土用干しを、9月になってようやくはじめる気になった。 瓶の縁に塩を吹くようなガン決まりの梅をひとつずつそっとつまみ出しては、ベランダに吊るした青色の干網の中に並べていく。 かすかでも風が…

コンクリートを冷ます雨

どこかでゴロゴロゴロと音がしたと思ったら、思いの外近くでドッシャーンと残暑の底を叩きつけるようなとどろきが聞こえる。 突然の落雷を聞きながら驚いているのは、「気温30度ってこんなに過ごしやすかったかなあ」ということだ。 雨が降っているとあって…

放熱の苦手な俺とお前とあいつの話

連日の猛暑で、猫は天袋にある避難小屋から出てこない。 寝てばかりいるのでたまに心配になるが、無駄に起きているよりは横になって筋肉を使わずにいるほうが発熱を抑えられるぶんやり過ごしやすいのは、飼い主のほうでも事情が同じだ。 深夜になって、部屋…

猛暑と読書と猫と

今年の夏がいかに暑いかという指標は人それぞれだと思うが、私はついに水風呂の中で『シャイニング』上下巻を読み切ってしまった。 純粋に、水風呂の中でだけ読んでいた小説で、読み切ろうとも思っていなかったわけだが、いつまで経ってもあまりにも暑く、水…

連続真夏日記録34日目

北国育ちゆえ「お盆過ぎたら秋」と思って生きてきたものだけど、今年はお盆過ぎて連続真夏日記録が34日目になったらしい。 何十年も前のことを言っても詮無いが、子どもの頃は30度超えると物珍しくてテンション上がったものなのだ。 そして私が住んでい…

刈り上げる日々 ~白髪染めをやめると白髪が減る疑惑

連日30度を超える暑さになると、いい年こいた大人たるもの、バリカンに楽しみを見出しすぎる傾向がございます。 人生初のバリカンを買った時点でこんなことになる予感はうっすらありましたが、案の定、毎日の節目節目、シャワーや水風呂に入るおりなどに 「…

Fire10インチタブレット ~メリットと猛暑恐怖体験

先月のプライムデーで買った10インチのFireタブレットを大変便利に使っている。 Fire HD 10 タブレット 10.1インチHDディスプレイ 32GB オリーブ Amazon Amazon 愛用の6.8インチのKindle Paperwhiteでは小さすぎて読みにくいグラフィックノベルやら図版やら…

ある猛暑の日

家電量販店に行ったので、なんとなくぐるりと見て回ったらいかにも不自然に2,3列、ほぼ空っぽの陳列棚がある。 こんなお盆時期に棚を空にするような商品入れ替えなどするものかね、と思ってジロジロ見ていたら、そこはどうやら扇風機のコーナーで、全部売…

ついに水風呂 ~空気で冷やせないなら水で冷やせばいいじゃない

「暑い」と「物価が高い」だけ言っていればだいたい誰とでもコミュニケーションが取れる時代がやってきてしまいましたが、お元気でお過ごしでしょうか。 この夏は「やばい、動けない」という状態を何度か経験したのち、ついにひとつの究極解に到達しました。…

古の奇習が消えていくとき

近頃は何か個人情報の登録が必要であるときに、性別の欄に「男」「女」の欄の他に「どちらでもない」あるいは「回答しない」などの第三のチェック欄があるケースが増えている。 第三の選択肢があるときは喜んでそちらを選ぶ程度には私もノンバイナリ的な感性…

ガラスペンを買う ~安全を確認されていない言葉を起こす

ガラスペンを買った。 「持っているだけで手書きしたくなる文房具」が欲しかったのだ。 「ブログ」というシステムができた頃のことを覚えている。 あれは、2003年とか、それくらいだったのではないだろうか。 「ホームページとは違うんだ。え、日記みた…

梅仕事、BBユニット交換、ピアッサーふたたび。

気がつけば6月もタケナワ。 今年も、正気を保てないくらい酸っぱい梅干しを漬けてやろうとさしあたり2キロの梅を購入した。 買ってきただけで疲れたので漬けるのは後日として放置。 おかげで家じゅうたいへんに良い香りがする。 家で使っているソフトバン…

背表紙を吸いに図書館へ

読みたい本は電子書籍で買うようになってから、手持ちのKindle端末もじわじわ増えて今や三台。 家のあちこちに置いてあるが、どこでどの端末を手に取ってもさっきまで読んでいた本をさっきの続きから開けるのだから便利なことこの上ない。 どんなに厚くて重…

こちらで手袋は販売しておりません

木の葉隠れに興味津々でこちらを見ているのは犬ではなくてキタキツネ。 人里をウロウロしているキツネは元来あまり人を警戒しない生き物ではあるが、一方で餌をくれる人でないと思えばすぐに興味を失って離れてもいく (そして感染症の危険性があるので絶対…

猫と破壊力の午後

「あっ、猫だーっ」 などと窓の外からにぎやかな声が聞こえる。 「猫」と聞くとこちらも気になってナンダナンダとベランダに出る。 私の住んでいる住宅の敷地と公道との境界に柵があり、その柵にぶら下がるようにして小学生が数人、公道側から敷地内のにある…

生成系AIと合作怪談作ってみた

生成系AIに関してはリリースから人口に膾炙するまでのスピードがスマホの比にならないほど早いのがびっくりですね。 「何ができるかわからんものにアカウント作るの面倒だしなあ」という程度のところで二の足を踏みつつ、今後自分はこのペースで老人側の世界…

ワセリンと子犬と『気狂いピエロ』

ゴダールの『気狂いピエロ』を見ていると超可愛いアンナ・カリーナがずっと小さい犬のぬいぐるみを持っているのがだんだん気になってきます。 気狂いピエロ アンナ・カリーナ Amazon 大事なぬいぐるみのわりには雑に尻尾を持って振り回すし、ずっと映ってる…

墓地をめぐる奇妙な話

しばしば歩きに行く、お気に入りの墓地がある。 新しい墓地のように整理された区画に加工石が整然と並んでるのではなく、いずれも崩れかけた自然石が傾いたりよそ見したりしながら寄り添っている風景が、濃厚な時の流れを感じさせる貴重な場所である。 墓地…

ただなんとなく日に焼ける

友人に会ったらマジマジと顔をみて「灼けたね」と言われて少々驚く。つい最近、冬が終わったばかりだとばかり思っていた。 灼けたと言われたあとに「どこか遊びに行ったの?」などと語を継がれないところが庶民暮らしのいじらしさ。どこぞのバカンスで降り注…

地球のねじが巻かれて初夏へ

数日前まではこんなじゃなかったように思うが、いきなり木々の新緑が血気盛んになり、今日という地上に繁茂していた。 新緑は、ちょっと目を離しているすきに一瞬で世界の様相を変える。 あれ、こんなだったかな。昨日はこんなじゃなかった気がするけどな。 …

血まみれ日曜日

連休も最後とあって、貸しボートのある池には親子連れがたくさん遊んでいる。 さほど広くもない池の一部でボートが渋滞しているので「危ないなあ」と見やると、渋滞の先に親子連れの鴨が泳いでいるのだ。 旗振り役の鴨の後ろを、握りたてのおむすびくらいの…

春の小学生

信号待ちをする横断歩道の向こう側に小学生がずらっと居る。 なるほど連休前というのはたいしたもんで、全員が目を見張るほどはしゃいでいる。 それにしてもきれいに端から端まで並んでるもんだなあ、と思ったら、なんと全員「よーい、どん」の姿勢を取って…

龍角散はどこまでのみやすくしても良いか ~叱咤激励される線毛運動

結局あれこれ試しても一番効いた感がする龍角散であるが、毎回必ず思うのは 「これはもうちょっとのみやすくならないものなのだろうか」 ということである。 口に入る量の粉末と同じくらいの量の粉末を毎回こぼしているような気すらする。 【第3類医薬品】龍…

咳喉選手権 ~色々あるけどやはり龍角散

止まらない咳は日常生活への支障も大きいので、数日で色々と集める結果になったあれこれ。 咳喉選手権 出先ですぐに使うにはトローチ、とか。 出かけるから一定時間咳を止めておくには飲み薬、とか 結局用途に合わせて色々揃える羽目にはなるのではあるけれ…

抗原検査キットを使ってみる~陰性は陰性で新たなる謎

今月いっぱいまで、自治体でコロナ感染症の抗原検査キットの無料配布があったのでネット取り寄せてみた。 結果から言うと陰性だったので、むしろ衝撃を受けている。 うっそ、今の状況は普通に風邪なの。こんな風邪ってあるの。 丈夫すぎる人生を送ってきたせ…

咳止めに花

ずいぶんとヤバい感じの咳が止まらないので、時勢柄、できるだけ外出を避け続けて3日。 「そうは言っても熱が出ているわけではないので、そろそろ外に出ないと本当に病人になってしまう」 という小心な危機感を持って恐る恐る外にでることにする。 自分でも…