晴天の霹靂

びっくりしました

エッセイ

『父が息子に語る壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書』 ~汚言について回想する

今読んでいる大変おもしろい本。 父が息子に語る 壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書 作者:スコット・ハーショヴィッツ ダイヤモンド社 Amazon まったく覚えられない安っぽいタイトルはどうなんだって話はさておき。近頃の新刊は「斎藤幸平氏絶賛」の帯が付きす…

コーヒースカッシュ日和来る

素晴らしい陽気の連休土曜日、こんな日には風に乗ってもっと遠くへ行きたくなるな、と思いながら池の端を歩いていると、本当に風に乗った桜の花びらが次々どこかへ行くところだ。 冬を耐え忍んだ北国の面々は、散りゆく桜の下で貸しボートに乗って何か外国語…

親戚の子を見守るごっこ

雪が溶け始めたころから近くの公園ですごく大きな望遠カメラを抱えた人が目立つようになっていた。 木立の多い公園なので野鳥やらエゾリスやらを撮影に来ている人はもともと多い場所なのだけど、ここにきて急に人数が増え過ぎだし、みんな示し合わせたように…

花冷えの街

数日前にやっと「今年最初の桜一輪みつけた」と思っていたものが、気がつけばその木がちゃんと桜らしい色になっている。 季節外れのぽかぽか陽気になったあとでまた急に気温が下がっていた中、グズグズ言ってる人間をよそに、桜は桜で頑張って三分咲きくらい…

魔法瓶を買う

電気ケトルが壊れた。 否、電気ケトルの電気ケトルたる性能にはまったく問題は生じていないのだが、利用が危険なくらい注ぎ口以外のところからお湯が漏るようになってしまった。 分解して掃除してみるも、案の定原因はパッキンの劣化であり、10年以上前の型…

年末年始つれづれ

『バグダットカフェ』 バタバタしつつおせち料理はなんとか仕上げ、100均の小さい重箱に詰め、しかるべきところに配達。 「季節感の問題だからなんとなく紅白は見る」と思っていたが『バグダット・カフェ』が年内限定の無料公開だと知った瞬間「紅白とか見て…

2023年末、おせちとの戦い

年の瀬である。黒豆を煮始めた。 もともとは、おかずをある程度作り置きしておく習慣があった時期に「正月なんだから多少それっぽい惣菜にするか」というのでいつもの作り置きを多少おせちに寄せるところから始めたところが出発点だった。 だから最初は、黒…

『賢者の贈り物』 ~櫛はいるだろ 

クリスマスといえば『賢者の贈り物』という一向にピンと来ない話がある。短編の名手と呼ばれる(らしい)O・ヘンリの小説を乱暴にも記憶だけにたよって再現すると、たしかこんな話ではなかったか。 貧乏なカップルが互いにクリスマスのプレゼントを贈りたい…

冬の寝る時三種の神器 ~読書端末、体にフィットするソファ、骨盤職人

無印良品の体にフィットするソファは、使い込んでへたってくると、座るというよりはむしろ寝る前に本を読むのにちょうどいい具合になる。 無印良品 体にフィットするソファ 無地 ・セット・小・綿デニム/ネイビー 幅45×奥行45×高さ33cm 44214930 無印良品 Am…

今年一番の寒気、初雪の猫

日差しが良いのでてっきり暖かいのかと思って外に出たら、何事かと思うほど寒かった。あとで知ったことには早朝に初雪が降り、今日は今年一番の冷え込みだったのだという。 近くの農産物直売所に行く。 採れたてのはちみつを買い、見慣れない種類のかぼちゃ…

立冬なれば、出来心でいい香りの保湿オイルを買う

今年は暑い暑いばかり言って過ごしてきたものだが、気がつけば立冬。 落葉松の林を歩いていると、澄んできた空気の中に松の葉のひんやりする香りが充満して素晴らしく居心地がいい。すっかり枯れ葉色に包まれたそこここでは、夢中で胡桃を拾うエゾリスが走り…

こたつと猫と熱い紅茶と

ずいぶん急に気温が下がったので外を歩くだけでもなんとなく勝手の違う疲れ方をするようになった。帰宅するなりバタバタとお湯を沸かして大急ぎでティーパックの紅茶を淹れ、近所の直売所で買ったはちみつをひと匙溶かす。猫舌の上を用心深くそろそろと通過…

去年の夢の続きを編む

夏の間はほとんど手を触れずにきた毛糸と針を、なんとなくいつの間にやらまた手にする気温になっている。 去年寒さに急き立てられてとりあえず用をなすように仕上げたものの、正直あんまり見た目も機能性もよろしくなかったストールなんかを、解いて編みなお…

眉毛脱色 ~今さらこんな愉快なことが

1977年生まれ45歳。眉毛を脱色することにハマりはじめている。 長い年月を眉毛剛毛族として生きてきて、手入れしてくれる美容師さんが近所にいない時期はほぼ眉ジャングルになったまま生きていくしかなかった半生であった。 ところがここに来て「体毛…

レインボープライドに行ってきた

レインボーパレードって一回行ってみたいと思いながら、毎年毎年「今週末、レインボーパレードが行われました」って話をニュースで聞いては「開催前に教えてよっ!」と思うことの繰り返しでありました。 今年は少し賢くなって「9月開催らしい」というところ…

大雨にてキーボード浸水事件

やけに雷鳴の轟く薄暗い日だなあ、と思っていたら突然の大雨でまさにバケツをひっくり返したような騒ぎ。 それも開け放した窓にまっしぐらに吹き込むような突風まで起こって、数分のうちに部屋の真ん中くらいまで、まさかの水浸しである。 運が良いことはパ…

入浴中のところ失礼いたします

近道をしようと思って未舗装の細い路地にわざわざ入っていったら 眼の前の水たまりでゴジュウカラが行水をしているので通れない。 まちなかで見かけるにしてはずいぶん警戒心の少ないゴジュウカラで、直ぐそばまで歩いていってもこちらを気にかけずリフレッ…

9月になると森の生き物は

8月中はあまりにも暑くて一切やる気になれなかった梅干しの土用干しを、9月になってようやくはじめる気になった。 瓶の縁に塩を吹くようなガン決まりの梅をひとつずつそっとつまみ出しては、ベランダに吊るした青色の干網の中に並べていく。 かすかでも風が…

コンクリートを冷ます雨

どこかでゴロゴロゴロと音がしたと思ったら、思いの外近くでドッシャーンと残暑の底を叩きつけるようなとどろきが聞こえる。 突然の落雷を聞きながら驚いているのは、「気温30度ってこんなに過ごしやすかったかなあ」ということだ。 雨が降っているとあって…

放熱の苦手な俺とお前とあいつの話

連日の猛暑で、猫は天袋にある避難小屋から出てこない。 寝てばかりいるのでたまに心配になるが、無駄に起きているよりは横になって筋肉を使わずにいるほうが発熱を抑えられるぶんやり過ごしやすいのは、飼い主のほうでも事情が同じだ。 深夜になって、部屋…

猛暑と読書と猫と

今年の夏がいかに暑いかという指標は人それぞれだと思うが、私はついに水風呂の中で『シャイニング』上下巻を読み切ってしまった。 純粋に、水風呂の中でだけ読んでいた小説で、読み切ろうとも思っていなかったわけだが、いつまで経ってもあまりにも暑く、水…

連続真夏日記録34日目

北国育ちゆえ「お盆過ぎたら秋」と思って生きてきたものだけど、今年はお盆過ぎて連続真夏日記録が34日目になったらしい。 何十年も前のことを言っても詮無いが、子どもの頃は30度超えると物珍しくてテンション上がったものなのだ。 そして私が住んでい…

刈り上げる日々 ~白髪染めをやめると白髪が減る疑惑

連日30度を超える暑さになると、いい年こいた大人たるもの、バリカンに楽しみを見出しすぎる傾向がございます。 人生初のバリカンを買った時点でこんなことになる予感はうっすらありましたが、案の定、毎日の節目節目、シャワーや水風呂に入るおりなどに 「…

Fire10インチタブレット ~メリットと猛暑恐怖体験

先月のプライムデーで買った10インチのFireタブレットを大変便利に使っている。 Fire HD 10 タブレット 10.1インチHDディスプレイ 32GB オリーブ Amazon Amazon 愛用の6.8インチのKindle Paperwhiteでは小さすぎて読みにくいグラフィックノベルやら図版やら…

ある猛暑の日

家電量販店に行ったので、なんとなくぐるりと見て回ったらいかにも不自然に2,3列、ほぼ空っぽの陳列棚がある。 こんなお盆時期に棚を空にするような商品入れ替えなどするものかね、と思ってジロジロ見ていたら、そこはどうやら扇風機のコーナーで、全部売…

ついに水風呂 ~空気で冷やせないなら水で冷やせばいいじゃない

「暑い」と「物価が高い」だけ言っていればだいたい誰とでもコミュニケーションが取れる時代がやってきてしまいましたが、お元気でお過ごしでしょうか。 この夏は「やばい、動けない」という状態を何度か経験したのち、ついにひとつの究極解に到達しました。…

古の奇習が消えていくとき

近頃は何か個人情報の登録が必要であるときに、性別の欄に「男」「女」の欄の他に「どちらでもない」あるいは「回答しない」などの第三のチェック欄があるケースが増えている。 第三の選択肢があるときは喜んでそちらを選ぶ程度には私もノンバイナリ的な感性…

ガラスペンを買う ~安全を確認されていない言葉を起こす

ガラスペンを買った。 「持っているだけで手書きしたくなる文房具」が欲しかったのだ。 「ブログ」というシステムができた頃のことを覚えている。 あれは、2003年とか、それくらいだったのではないだろうか。 「ホームページとは違うんだ。え、日記みた…

梅仕事、BBユニット交換、ピアッサーふたたび。

気がつけば6月もタケナワ。 今年も、正気を保てないくらい酸っぱい梅干しを漬けてやろうとさしあたり2キロの梅を購入した。 買ってきただけで疲れたので漬けるのは後日として放置。 おかげで家じゅうたいへんに良い香りがする。 家で使っているソフトバン…

背表紙を吸いに図書館へ

読みたい本は電子書籍で買うようになってから、手持ちのKindle端末もじわじわ増えて今や三台。 家のあちこちに置いてあるが、どこでどの端末を手に取ってもさっきまで読んでいた本をさっきの続きから開けるのだから便利なことこの上ない。 どんなに厚くて重…