目も当てられないほど粉まみれになっている龍角散。風邪のなおりはじめに買ったものが、わずか3日くらいで底が見えてきました。食べているのか。
咳喉の症状に向けた薬も色々あるけれど、龍角散を使いだすと「龍角散以外のものってほぼ効かないんだな」と思うようになりました。とにかくこの「扱いにくい粉っぽさ」が効用の主要部分なのだから、こうでしかありえない。
とはいえ、家で無風状態で、落ち着いた状態で、あんまり匂いとか突っ込まれない状況、というふうに極めて使用環境が限られてくるので、やっぱりトローチやらのどぬーるスプレーやら、顆粒コーティングした龍角散ダイレクトやら、TPOに合わせた喉の乾燥を防ぐ医薬部外品も数種類買う羽目にはなるのですが、それでも結局ちゃんと効くのは粉の龍角散のようです。
睡眠中に喉が乾燥すると咳き込んで寝てられないので、寝る前に口に龍角散を放り込み、すかさずマスクをかけて寝ると大変調子が良い。喉の薬にはめずらしく砂糖を使っていないので歯磨き後も使えて口の中がベタベタしないのも素晴らしい。
龍角散を口に含んだあとでパッとマスクをするとやけに眼にしみるところも「さすが喉の粘膜に直接作用する微粉末!」という感慨を盛り上げてくれます。うっかりそのまま喋ったりすると口から白い霧が出るのもファンタスティックで素敵。
だいたいのことは龍角散さえあればなんとかなるような気すらしてきます。なお、残念ながら龍の角は入っていない模様。
龍角散ダイレクトもよく効くし、使いやすいし感動したもんですが、使い比べるとオリジナルの龍角散のある種野蛮な効き方にはちょっと太刀打ちできないところがありますね。