晴天の霹靂

びっくりしました

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

4月に買った電子書籍12タイトルくらい

振り返れば購入本はめっちゃ漫画が多かった。小説では、昔買ったプルーストとか、なつかしの「ソフィーの世界」を読み直したりしておりました。春らしい。 百人一首ノート (ダ・ヴィンチブックス) 作者:今日 マチ子 KADOKAWA Amazon 正月から一日一首ずつ読…

親戚の子を見守るごっこ

雪が溶け始めたころから近くの公園ですごく大きな望遠カメラを抱えた人が目立つようになっていた。 木立の多い公園なので野鳥やらエゾリスやらを撮影に来ている人はもともと多い場所なのだけど、ここにきて急に人数が増え過ぎだし、みんな示し合わせたように…

『ゴジラxコング 新たなる帝国』~それ、わっしょいわっしょい

公開前から「毛穴からIQが流れ出すほど頭が悪い」と評判だった新作、『ゴジラxコング 新たなる帝国』観てきてしまいました。 前評判は「映像が馬鹿っぽい」という意味かと思ってたら、中身もほぼなんだかわからなくてすごかった。大変だ。 www.youtube.com …

焼くや藻塩の身もこがれつつ ~桜の木の下には親戚一同

年が明けてから一日一首くらいずつ読み進めている百人一首、97首目を読んでいた日は何があったかというと先日102歳で亡くなった祖母の納骨をしてきた。 私が小学生のときに亡くなった祖父はお葬式をやった記憶があるが、4年前になくなった母も、今年なくなっ…

『本は眺めたり触ったりが楽しい』 ~皮膚呼吸も読書のうち

最近めっきり電子書籍で読書をするようになって、よほどのことがない限り紙の本は買わない。 紙の本を買う理由は、電子版が出ていないものか、どうしても物質としてとっておきたいほど気に入ったか、無性に書き込みをしたい願望を掻き立てられるものか、であ…

花冷えの街

数日前にやっと「今年最初の桜一輪みつけた」と思っていたものが、気がつけばその木がちゃんと桜らしい色になっている。 季節外れのぽかぽか陽気になったあとでまた急に気温が下がっていた中、グズグズ言ってる人間をよそに、桜は桜で頑張って三分咲きくらい…

素晴らしきアングラ歌集

道外にどれくらい広まっているものか定かではないが、北海道ではパークゴルフというスポーツが、主に高齢者に人気だ。 北海道特有の「冬は雪捨て場になる空き地」なんかに夏の間芝生をしいて整備しておくと、誰かの家に余っていたゴルフクラブなんかを持ち寄…

常にもがもな ~悲しみはさておきちょっぴり嬉しい

鎌倉右大臣であるところの源実朝という人は12歳で征夷大将軍に就いたはいいが北条の言いなりになる外の道はなく、不本意な人生をおくってるうちにたった28歳で暗殺されてしまう。 2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では世継ぎを作らねばならない身分だった…

わが袖は ~石に寄せる恋

今年は百人一首を毎朝ひとつずつ読んでいる。 正月を少し過ぎたあたりから始めて、なんだかんだ忙しくて読めない日があったとしても桜が咲く前には百首読み終わるだろうという見当で始めた。 北国の桜はまだ見かけないが、全国的にはもう散り終えた地域の多…

『父の革命日誌』 ~大変素晴らしい葬式エンタテインメント

最近読んだめちゃめちゃおもしろい小説。 父の革命日誌 作者:チョン・ジア 河出書房新社 Amazon お父さんが電信柱にぶつかって死ぬところから、話ははじまる(そもそも電柱にぶつかると死ぬのか?) ひとり娘が喪主となって葬式をあげることになるわけだが、…

アスパラガスとプルースト ~野菜に姿をかえたとびきりの美女たち

雪が溶けて風の匂いから湿り気が減ってくっるこの季節、アスパラガスが美味しくてえらいことである。 近所にある酪農学園直営の販売所で、週末ごとにとれたてのアスパラが入荷するのを、売り切れる前に毎週せっせと買いにいく。 寒冷地の地面から出てきたて…

『プロレススーパースター列伝』~今さらリック・フレアーをちょっとかじる

令和6年にもなってナンですが『プロレススーパースター列伝』をちょっと読んでます。Kindle Unlimitedで読めるの。 プロレススーパースター列伝 5 (マンガの金字塔) 作者:原田 久仁信,梶原 一騎 グループ・ゼロ Amazon 最近見た映画『アイアンクロー』が思い…

『インフィニティ・プール』~ふざけ方にもう少し余裕があれば寝なかったのに

『インフィニティ・プール』を見てきたよ。 www.youtube.com いろいろ奇を衒いすぎてちょっと緩急に欠けるのではないか、などと思っていたらうっかり寝てしまいました。起きたら『ゴジラ対ヘドラ』みたいなサイケ映像になっていたのでちょっとおもしろかった…

『リングサイド』~ちょっぴりプロレスが染みるとき

2年くらい前に話題になったときに買ったまままだ読んでいなかった台湾小説を引っ張り出して読む。 リングサイド 作者:林育徳 小学館 Amazon なによりも表紙が素晴らしくて買ってしまったのだ。ええと、三沢と。誰だったかしら、……長州? 以前にも、心当たり…

『アイアンクロー』~どれがどのマッチョなのか考えつつ見る

『アイアンクロー』を観てきましたよ。 私自身はプロレスもエリック一家に関する知識もほぼゼロではありますが、世代的には”ゴールデンタイムにテレビでプロレスやってた時代の人”ではあるので詳しい知人を探すには苦労しないのです。 「アイアンクローにつ…

『虎に翼』~大河に挫折しつつある中、朝ドラは頑張り切るか

大河ドラマ『光る君へ』を、なんとか面白いはずだと思い込もうと頑張りつつも回を追うごとに着実にへこたれて来ている中、ここに来て朝ドラが熱い(といいな) www.nhk.jp いつの時代の何の話だか全然知らなかったんですが「面白い」という噂を聞いたので試…

『オッペンハイマー』 ~本当にやりそうに見えるキリアン・マーフィー

日本公開するのしないのでだいぶ長いこと話題だった『オッペンハイマー』やっと観てきました。 3時間あったわりには長さも感じさせずおもしろかったんですが、クリストファー・ノーランの「何がなんでも時間軸を入れ子にしたい」という執着ってどこから来て…