晴天の霹靂

びっくりしました

プルースト日記

ミラーバーン、プルースト、アンタッチャブル

「1月としては95年ぶりの高い気温」などと言われた数日間の後に、冷え込みと大雪がやってきて、結果的に道路はどこもミラーバーンの上にふんわりと新雪をのせたブービートラップになっている。 力を入れて踏みとどまるべき地点のひとつもなく、ただ摩擦係…

2022年印象に残った小説

異形の愛 異形の愛 作者:キャサリン・ダン 河出書房新社 Amazon 世にあまねく存在する愚鈍な「フツーども」を見下し、「もっともっと奇形になりたかった」と願うサーカスの花形一家没落の物語。 物語の中で貫かれている「バラエティこそが美しいんだ」という…

プルースト、まさかの行き止まり。

やたらと長いので有名な小説を 「ためしに最後まで読もうとしてみたら、どれくらいの時間がかかって、その間にどれくらいの出来事がおこるんだろう」 という好奇心から読みはじめるとする。 読んでみると意外や意外、超面白くて(特に人の悪口を書くときに露…

プルーストにおける「この人今何歳なのか問題」

すこしひんやりする雨上がりにベランダをあけると、眼の前には朝顔のプランターがある。 そのわずかばかりの四角い土の中から、生命力を急激に取り込みつつある生態系の匂いが鼻をついてまっすぐやってきた。 しゃがみ込んでつるの伸び具合を確認しながら思…

スワンの結婚、朝顔の一日目

プランターを覗き込んだら、今年最初の小さな芽がひとつ出ている。 朝顔の種を撒いたプランターなんだから朝顔の芽なのだろうとは思うが、昨シーズン面白がって雑にばらまいた果物か野菜の種である可能性も否めない。 しかし、去年見た朝顔の芽もこんなふう…

朝顔を植える

家中を開け放しておいても寒くない季節が来て、猫は楽しそうだ。 ベランダに出て黒い毛に太陽熱を充電することもできるし、日差しに疲れたら部屋に入ってきてブランケットを敷いたふかふかベンチの上で放電してもいい。 あるいはキャットタワーの一番上に昇…

雪柳、黒猫、7年間なかなか寝ないマン

隣家に立派な桜の木があり、連休の訪れとともに今年も見事に咲いたものが、またたく間に終わってしまった。 「咲くも散るもあっという間だな」 と思って見下ろすと、今日は桜の隣に目も疑うほどの雪柳が花盛りになっている。 そうだった。桜の隣のあの目立た…

失われかねない時を求めて ~日々、読みたい本もたくさんある中ですが

驚くほど世界がカーネーションだらけになっている週末である。 「母の日って何を贈ったらいいんだろう」 とカーネーションを横目に、一緒にいた友人に聞かれた。 「よく知らないけど我々より上の世代はハズキルーペとか興味津々らしいよ」 というざっくりし…