晴天の霹靂

上品な歩き方とかを習得できないまま人生を折り返すとは

読書

『地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』 ~結局、頭の中が一番広いので

近頃読んでいる本。 しばらくデビットカードが止まっていたせいで電子書籍を買えない日が続き、物理的な積読の消化をしていた。無いつもりでもあるのが積読。 ジョン・ウォータズがヒッチハイクの旅に出る本である。全然何の関係もない私でさえアメリカじゅ…

編み物嫌いのセリーヌを応援しながら編む靴下

いつの間にか手持ちの靴下は全部、自分で編んだものだけになった。 最初は、そんなつもりはなかった。靴下なら飽きる前に編み上がるし、余った糸で適当に作れるから、試しに編んでみるか。youtubeに編み方の動画もたくさんあるから教本も買わなくていいし。…

書店巡り初め、新年百人一首熱

毎年「さすがに作りすぎなんじゃないかな」とひるみながら作るお節料理も、三が日終わるころには綺麗になくなる不思議。 友達に会いに行ったり本読んだりしつつ、お腹すいたらお餅焼いて、作ったつまみをちょこちょこ食べてお茶飲んで。飽きてきたらアレクサ…

2024年師走に観ている『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』

師走もたけなわですがhuluの『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』にだいぶハマっています。2017年の配信開始ということで「今ごろ観てんのっ?」ってことにはなりましょうが、なんせ着々と世界が小説の方に近づいていってしまっていることもあってひしひしと…

読みながら書き続ける『百年の孤独』~文庫じゃない方

『百年の孤独』は今年ようやく文庫化されて話題になったが、長い間単行本でしか手にはいらず、わりと高額だったために「持ってるなら貸してほしいな」という雰囲気になりやすい本ナンバーワンだった。 うちの『百年の孤独』も結構ボロボロ 私としてもできれ…

最近読んだ本と10月に買いそこねた電子書籍

突然ですが、自己啓発本、どうですか。私は別に嫌いじゃないです。 読んだ直後はなんか気分はシャキッとするし、全体に読みやすく、娯楽として頭が疲れないように書いてあるし、よくできてるジャンルだな、と思うんです。 しかしですよ、と。近頃の大型書店…

NHKラジオ講座、二冊目に入ります

10月も最終週ということで、10月から新しくなったラジオ講座もめでたく1冊分終わりました。続くかどうか、試しにやってみようということだったんですが、いろいろと便利になってるので、欠かさず全部聴いたねえ。 NHKラジオ まいにちロシア語 2024年…

『積ん読の本』~あの人が積んでくれるから私は安心して積まない

暑いと文句を言ったり、猛烈に風邪をひいたり、龍角散をふた缶飲み切ったりしているうちに、いよいよ今年も下半期。 まるで発売日を待っていたかのように買ってしまった下半期一冊目の本『積ん読の本』である。 人の本棚が写っている本って、どうしても気に…

9月に買った電子書籍とその他の本

今月はなんせ風邪をひいておりまして、あんまり込み入ったものは読んでおりません。 名画の謎 ギリシャ神話篇 名画の謎 ギリシャ神話篇 (文春文庫) 作者:中野京子 文藝春秋 Amazon あいかわらずタロットにはまっているのでギリシャ神話方面にも興味を伸ばし…

『巨匠とマルガリータ』~2024年版映画は待ってもやってこないのか

2024年に『巨匠とマルガリータ』がロシアで公開されていて、たいそう観たいのだけど、全然日本公開の気配がないですね。 www.youtube.com 悪魔と取引して魔女になったマルガリータのビジュアルが、キャプテン・マーベルっぽくてかっこいいではないの。 『巨…

朦朧と読む『デューン 砂の惑星』

ある朝目が覚めたら体温が39度になっており、しばらく寝ておりました。「え、人体が39度になるまでの間にはもうちょっと段階とか踏むんじゃないのっ?」と、とりあえずちょっとウケたりはしたものの、あとはただただ猫に餌をやって、ポカリスエットを飲んで…

コーヒーの木と、うだつをあげない日々

コーヒーの木をもらう。 先日、父にあったときに「コーヒーの木が3つあるから一本持ってけ」と言って渡されたものだ。なんでも葉が大変綺麗なのでつい買ったら3本セットの販売だったらしい。たしかに美しい葉だし、コーヒーなんて面白いから喜んでもらってき…

8月に買った電子書籍 13タイトルくらい(追記あり)

できるだけ図書館の利用割合を増やしていく、と心に決めたものの、ちょうど読みたい本がKindle半額セールになっていたり、懐かしい本がブックオフ価格くらい安かったり、邦訳が超絶値上がりしている絶版本が原書の電子版だと文庫本以下の値段で買えたり。色…

『百年の孤独』 ~103年目の父の戸惑い

この夏『百年の孤独』が文庫化されるという事件があったのは知っていた。 ハードカバーですでに持っているので、買い直すつもりこそないものの、『百年の孤独』が平積みになっている光景はいずれ見学にいきたいものだ、と思ってはいた。しかし、普段の生活の…

『ツイスターズ』 ~おもしろい!

『ツイスターズ』を観てきましたよ。 「はいはい、ディザスター映画ね」くらいのテンションで行ってきたらすごい楽しかった。 www.youtube.com まず”悪天候オタク”の女子大生(?)が出てきてのびのびと個性のままに変なことやるところからはじまるので「何…

7月に買った電子書籍など11タイトルくらい

パーティーが終わって、中年が始まる (幻冬舎単行本) 作者:pha 幻冬舎 Amazon 7月は初頭から良い本読めた。氷河期世代の人生なんなんだとか、気力がないの、頭が痛いの、肩が凝るの、とか、できるだけ文句ばっかり言いながらワシワシ歳をとっていきたいもん…

『闇の奥』 ~猛暑の水風呂で何を読む

大変に暑く、午後になった途端に意識が朦朧としてくるのだが、水風呂に入ってさえいればとりあえず本を読める程度までは頭がはっきりする、ということを思い出した。 そういえば、去年は猛暑の間に水風呂の中で『シャイニング』上下巻を読み通してしまった。…

石丸伸二『覚悟の論理』 ~私も熟読しました

選挙特番ってものが結構好きなんです。 先日の都知事選のときも「結果はどうあれ、総括は楽しみだ」と思っていたら開票と同時に1位2位まで当確が出てしまって、ずいぶんがっかりしたもんです。少し気の利いたエンタメだったらそこは一時間くらいサスペンス…

6月に買った電子書籍6タイトルくらい ~書籍代を節約しようなどと思っていた一ヶ月

Kindle破産しても切ないので、こんなご時世における延命のために電子書籍の購入はできるだけ控えて図書館一本足打法にしようかと、考えはじめた昨今。 しかし図書館だけというのも使いにくく、Kindle端末を開いて気になる本がセールになっていたりすると相変…

5月に買った電子書籍10タイトルくらい

買った本を月ごとに振り返ったりするようになると「今月は新しく買った本が少なくて、代わりに漫画が多めだったかなあ。てへ」というような言い訳をなぜか毎月書いてることに気付きます。いかに子どものころの「漫画ばかり読んでたら馬鹿になる」という洗脳…

トーマス・マン『魔の山』~ソフトクリーム小説の最高峰

今月のNHK100分de名著がトーマス・マンの『魔の山』なので即効テキストを買いました。待っておりました。 NHK 100分 de 名著 トーマス・マン『魔の山』 2024年 5月 [雑誌] (NHKテキスト) NHK出版 Amazon 『魔の山』という長い小説が好きなん…

『父が息子に語る壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書』 ~汚言について回想する

今読んでいる大変おもしろい本。 父が息子に語る 壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書 作者:スコット・ハーショヴィッツ ダイヤモンド社 Amazon まったく覚えられない安っぽいタイトルはどうなんだって話はさておき。近頃の新刊は「斎藤幸平氏絶賛」の帯が付きす…

『その「おこわわり」、おれにもくれよ!!』~感染性おこだわりの危険及び緑茶のりちー

先月の末くらいから「寝る前に清野とおるを読む」という癖がついてしまい、すっかりやめられない。 『東京怪奇酒』『東京北区赤羽』と読んできて、今『おこだわり』にさしかかったところである。 その「おこだわり」、俺にもくれよ!!(1) (モーニングコ…

4月に買った電子書籍12タイトルくらい

振り返れば購入本はめっちゃ漫画が多かった。小説では、昔買ったプルーストとか、なつかしの「ソフィーの世界」を読み直したりしておりました。春らしい。 百人一首ノート (ダ・ヴィンチブックス) 作者:今日 マチ子 KADOKAWA Amazon 正月から一日一首ずつ読…

『本は眺めたり触ったりが楽しい』 ~皮膚呼吸も読書のうち

最近めっきり電子書籍で読書をするようになって、よほどのことがない限り紙の本は買わない。 紙の本を買う理由は、電子版が出ていないものか、どうしても物質としてとっておきたいほど気に入ったか、無性に書き込みをしたい願望を掻き立てられるものか、であ…

『父の革命日誌』 ~大変素晴らしい葬式エンタテインメント

最近読んだめちゃめちゃおもしろい小説。 父の革命日誌 作者:チョン・ジア 河出書房新社 Amazon お父さんが電信柱にぶつかって死ぬところから、話ははじまる(そもそも電柱にぶつかると死ぬのか?) ひとり娘が喪主となって葬式をあげることになるわけだが、…

アスパラガスとプルースト ~野菜に姿をかえたとびきりの美女たち

雪が溶けて風の匂いから湿り気が減ってくっるこの季節、アスパラガスが美味しくてえらいことである。 近所にある酪農学園直営の販売所で、週末ごとにとれたてのアスパラが入荷するのを、売り切れる前に毎週せっせと買いにいく。 寒冷地の地面から出てきたて…

『プロレススーパースター列伝』~今さらリック・フレアーをちょっとかじる

令和6年にもなってナンですが『プロレススーパースター列伝』をちょっと読んでます。Kindle Unlimitedで読めるの。 プロレススーパースター列伝 5 (マンガの金字塔) 作者:原田 久仁信,梶原 一騎 グループ・ゼロ Amazon 最近見た映画『アイアンクロー』が思い…

『リングサイド』~ちょっぴりプロレスが染みるとき

2年くらい前に話題になったときに買ったまままだ読んでいなかった台湾小説を引っ張り出して読む。 リングサイド 作者:林育徳 小学館 Amazon なによりも表紙が素晴らしくて買ってしまったのだ。ええと、三沢と。誰だったかしら、……長州? 以前にも、心当たり…

3月に買った電子書籍9タイトルくらい

作りたい女と食べたい女 4 (it COMICS) 作者:ゆざき さかおみ KADOKAWA Amazon 以前3巻まで読んでその後しばらく忘れていたところ、NHKで実写化しているドラマの番宣で「主人公二人の関係が交際にまで発展しているようだ」という情報をキャッチ。気になって…