毎年「さすがに作りすぎなんじゃないかな」とひるみながら作るお節料理も、三が日終わるころには綺麗になくなる不思議。
友達に会いに行ったり本読んだりしつつ、お腹すいたらお餅焼いて、作ったつまみをちょこちょこ食べてお茶飲んで。飽きてきたらアレクサを相手に百人一首を取って、散歩行って。ちょっと朝風呂入っちゃったりなんかして、猫膝に載せて映画観て。年に一回くらい正月が来るというのは、なかなかいいもんだと思います。
近年は「正月に大きな書店に行く」という習慣を打ち立てたため、ルーチン好きの私としては今年もいそいそ行ってまいりました。
今年最初の本屋さんで買ったものは、なんと「百人一首読み上げ機」
毎年アレクサに読み上げてもらっていたんですが、なかなか使いやすいアプリがないのがちょっと不満ではあったんです。
この「よみあげ機」が書店で買えるのは気づいていて心動いてはいたものを、今年の正月も相変わらず百人一首が超楽しかったのでついに買ってしまいました。
シンプルで大変使い勝手良いです、最高です。
「よむ」のボタンで上の句から全部読み上げてくれ、「くりかえす」を押すと下の句のみもう一回読んでくれます。まさに必要最小限。今後正月のたびに使っていくであろう未来が見えます。
ちなみに私の百人一首セットのもうひとつが、何年か前にほぼ日手帳のおまけでついてきた和田ラジオさんが描いたミニ百人一首。こんなに長く使うとは思っていなかったけど今や必需品です。
何が最強かと言えば、サイズがずいぶん小さいので、場所をわざわざ開けなくてもご飯を食べるテーブルの上で十分札を広げられるところです。めちゃめちゃ便利。むしろ競技かるた以外はこのサイズがベストなんじゃないかと疑うくらい画期的でした。
おまけに外箱によみあげ機といっしょに収納できるサイズだったということまで至れり尽くせり。セットで本棚に並べておき、来年の正月にまた白熱する予定です。
ついでに百人一首セットにもうひとつ付け加えてしまえば、何年か前の正月の本屋めぐりで買ったこうの史代さんの早覚えの本も素晴らしいのです。
せっかくの和歌の意味を解体して、競技にするためだけに12文字の無意味な文字列にしてしまうのはどうなんだ、と一瞬思うところですが、一旦意味から切り離された12文字にイラストをつけることによって切り口の違う意味が付与されるという無限の言葉遊びが楽しい。
たとえば「よをこめてよにあうさか」のイラストなんかは、よみあげ機がゆっくり読み始めると坂の様子がめちゃめちゃ目に浮かんで清少納言の歌単独で読むより愛着が湧きます。
どういうふうに遊んでも面白い謎の文字列百人一首は今年もたいへん熱かった。
イラストがたいへんかわいらしいので紙の本が楽しいのだけど、Kindle Unlimitedでも読めます。