晴天の霹靂

びっくりしました

『PIGGY ピギー』~ハッピーエバーアフターでなくて本当によかった

amazonビデオで『PIGGY ピギー』をみました。 昨年、小規模ながら劇場公開があったときに予告映像を見て「観なくてはっ!」と思っていたんですが、こういうのって見逃してしまうんですよね。 ちょとぼんやりしているうちにすぐ終わってしまって、ようやく配…

百人一首の影に黒猫

NHKでときどきやってる『ネコメンタリー』という番組に、ピーター・マクミランさんが出ていた。 www.nhk.jp 最初「誰だっけ?」と思ったのだが、よく考えてみたら今年の年初からだいたい100日くらいかけて百人一首を毎日一首ずつ読んでいたときに参照した…

ポメラに執着するために親指シフトの練習をはじめた

親指シフトの練習をはじめてから一ヶ月。 ja.wikipedia.org 最初は無秩序に見えるキーからいちいち探しながら一文字ずつ押していくことに「なんか懐かしい苛立ち」を感じていたものが、よく使うキーはうっすら検討がつくようになってちょっと楽しくはなって…

シンデレラ現る

丘のある公園で広い芝生を見下ろしながら歩いていたら、70代かと思しき女性が二人、眼下を裸足で歩いていく。それぞれ手に靴を持って。 夏が来るのが嬉しくて仕方ない子どもたちやら犬やらが縦横無尽に駆け回るなかで二人だけ、少し足の裏が痛いみたいにこ…

半額セールのパセリ、ミント

近所のスーパーの店先に家庭菜園用の苗の店が出ていたのを、閉店だからというので半額セールになっていた。 先代猫の祭壇のための生花を買うにも値段が高くなってきた今日このごろ、この先気温が上がってますます切り花が長持ちしない季節を目前にして 「わ…

何を願っているのかわからなくなったらイドリス・エルバを召喚しよう

絶賛話題沸騰中のジョージ・ミラー監督が『マッドマックス 怒りのデスロード』と『フュリオサ』の間に公開した『アラビアンナイト 三千年の願い』っていうちょっと地味な作品がありました。 公開時に劇場で観たのですが、この機会に見直した。 アラビアンナ…

『マッドマックス:フュリオサ』 ~前作を好きすぎる自分がちょっとノイズ

『マッドマックス:フュリオサ』観てきましたよ。顔にグリース塗りたくなる系映画。 www.youtube.com ここはひとつ鑑賞前に気合を入れるべきだろうと思ったので過去のマッドマックス3部作を全部見直し、前作フューリーロードのKindle Unlimitedに入っていた…

5月に買った電子書籍10タイトルくらい

買った本を月ごとに振り返ったりするようになると「今月は新しく買った本が少なくて、代わりに漫画が多めだったかなあ。てへ」というような言い訳をなぜか毎月書いてることに気付きます。いかに子どものころの「漫画ばかり読んでたら馬鹿になる」という洗脳…

『関心領域』 ~どこをとっても居心地悪い

『関心領域』観てきました。 ずっと変な音がしていたよ。 www.youtube.com こんなにわざわざ計算され尽くした「不愉快な映像」を観る機会ってのもなかなか無いな、と思いつつ観ましたが、非常に面白かったです。 予告映像ではアウシュビッツ収容所の隣で暮ら…

花の名は。

農産物直売所で見かけて突発的に買ったローズマリーの苗に、いつの間にかぽろぽろと青い花が増えている。 「雑草みたいにむやみに丈夫なハーブらしい」と聞いたのでなんとなく雑な心持ちで植えたものが、こちらの気持ちにいじけることなく地道に花を咲かせて…

なんでも水出し最強説

近頃、飲み物はなんでも「水出しが便利じゃない?」という結論になりつつあります。 思い起こせば水出し方式にまず目覚めたのはウォータードリップコーヒーからでありました。 iwaki(イワキ) 耐熱ガラス コーヒーサーバー ウォータードリッパー ウォータード…

良い陽気になると

野菜直売所でルバーブが売っているのを見つけたので買ってきてジャムにしてみた。 ずっと昔お菓子づくりの本ではじめてみかけて 「あんなフキみたいな見た目のものを甘くするというのはどういう食べ物なんだろう」と興味津々だったものだが、買ってきてかじ…

猫ちゃん目線ジェネシス~動画の夜明け

最近の動画編集ソフトがどんな感じになってるのか知りたかったこともあって、うちの子の動画編集を手伝いました。 www.youtube.com どれがいいのか全然わからなかったのでPowerDirector 365というソフトを試しに使ってみたんですが、自動書き起こしとか自動…

トーマス・マン『魔の山』~ソフトクリーム小説の最高峰

今月のNHK100分de名著がトーマス・マンの『魔の山』なので即効テキストを買いました。待っておりました。 NHK 100分 de 名著 トーマス・マン『魔の山』 2024年 5月 [雑誌] (NHKテキスト) NHK出版 Amazon 『魔の山』という長い小説が好きなん…

『猿の惑星/キングダム』~猿に翼

『猿の惑星/キングダム』観てきましたよ。 猿かっこいい。 www.youtube.com 基本的にはひたすら猿のかっこよさを愛でつつ「ろくなことにならないからしっかり人類滅ぼしておいたほうがいいよ」とハラハラする2時間半でした。 猿の惑星も新シリーズになって…

『父が息子に語る壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書』 ~汚言について回想する

今読んでいる大変おもしろい本。 父が息子に語る 壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書 作者:スコット・ハーショヴィッツ ダイヤモンド社 Amazon まったく覚えられない安っぽいタイトルはどうなんだって話はさておき。近頃の新刊は「斎藤幸平氏絶賛」の帯が付きす…

『その「おこわわり」、おれにもくれよ!!』~感染性おこだわりの危険及び緑茶のりちー

先月の末くらいから「寝る前に清野とおるを読む」という癖がついてしまい、すっかりやめられない。 『東京怪奇酒』『東京北区赤羽』と読んできて、今『おこだわり』にさしかかったところである。 その「おこだわり」、俺にもくれよ!!(1) (モーニングコ…

コーヒースカッシュ日和来る

素晴らしい陽気の連休土曜日、こんな日には風に乗ってもっと遠くへ行きたくなるな、と思いながら池の端を歩いていると、本当に風に乗った桜の花びらが次々どこかへ行くところだ。 冬を耐え忍んだ北国の面々は、散りゆく桜の下で貸しボートに乗って何か外国語…

今年のベランダ菜園事情

昨年末、近所のお米屋さんで縁起物として新しい5円玉をくくりつけた稲穂をもらった。もらった時はうれしいのだが、はていつまで置いといて大丈夫なものかどうか良くわからないなと思っていたところで「そもそも種子なんだから植えればいいじゃん?」と素敵な…

アキ・カウリスマキ『罪と罰』~そう言われてみればそういう話しだった

Amazonビデオのラインナップを見て、最初は目を疑ったものです。 全然知らなかった。アキ・カウリスマキの長編デビュー作が『罪と罰』だったなんて。 罪と罰 (字幕版) マルック・トイッカ Amazon 誰が言ってるのか知らないけれど「フィンランドの小津」こと…

4月に買った電子書籍12タイトルくらい

振り返れば購入本はめっちゃ漫画が多かった。小説では、昔買ったプルーストとか、なつかしの「ソフィーの世界」を読み直したりしておりました。春らしい。 百人一首ノート (ダ・ヴィンチブックス) 作者:今日 マチ子 KADOKAWA Amazon 正月から一日一首ずつ読…

親戚の子を見守るごっこ

雪が溶け始めたころから近くの公園ですごく大きな望遠カメラを抱えた人が目立つようになっていた。 木立の多い公園なので野鳥やらエゾリスやらを撮影に来ている人はもともと多い場所なのだけど、ここにきて急に人数が増え過ぎだし、みんな示し合わせたように…

『ゴジラxコング 新たなる帝国』~それ、わっしょいわっしょい

公開前から「毛穴からIQが流れ出すほど頭が悪い」と評判だった新作、『ゴジラxコング 新たなる帝国』観てきてしまいました。 前評判は「映像が馬鹿っぽい」という意味かと思ってたら、中身もほぼなんだかわからなくてすごかった。大変だ。 www.youtube.com …

焼くや藻塩の身もこがれつつ ~桜の木の下には親戚一同

年が明けてから一日一首くらいずつ読み進めている百人一首、97首目を読んでいた日は何があったかというと先日102歳で亡くなった祖母の納骨をしてきた。 私が小学生のときに亡くなった祖父はお葬式をやった記憶があるが、4年前になくなった母も、今年なくなっ…

『本は眺めたり触ったりが楽しい』 ~皮膚呼吸も読書のうち

最近めっきり電子書籍で読書をするようになって、よほどのことがない限り紙の本は買わない。 紙の本を買う理由は、電子版が出ていないものか、どうしても物質としてとっておきたいほど気に入ったか、無性に書き込みをしたい願望を掻き立てられるものか、であ…

花冷えの街

数日前にやっと「今年最初の桜一輪みつけた」と思っていたものが、気がつけばその木がちゃんと桜らしい色になっている。 季節外れのぽかぽか陽気になったあとでまた急に気温が下がっていた中、グズグズ言ってる人間をよそに、桜は桜で頑張って三分咲きくらい…

素晴らしきアングラ歌集

道外にどれくらい広まっているものか定かではないが、北海道ではパークゴルフというスポーツが、主に高齢者に人気だ。 北海道特有の「冬は雪捨て場になる空き地」なんかに夏の間芝生をしいて整備しておくと、誰かの家に余っていたゴルフクラブなんかを持ち寄…

常にもがもな ~悲しみはさておきちょっぴり嬉しい

鎌倉右大臣であるところの源実朝という人は12歳で征夷大将軍に就いたはいいが北条の言いなりになる外の道はなく、不本意な人生をおくってるうちにたった28歳で暗殺されてしまう。 2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では世継ぎを作らねばならない身分だった…

わが袖は ~石に寄せる恋

今年は百人一首を毎朝ひとつずつ読んでいる。 正月を少し過ぎたあたりから始めて、なんだかんだ忙しくて読めない日があったとしても桜が咲く前には百首読み終わるだろうという見当で始めた。 北国の桜はまだ見かけないが、全国的にはもう散り終えた地域の多…

『父の革命日誌』 ~大変素晴らしい葬式エンタテインメント

最近読んだめちゃめちゃおもしろい小説。 父の革命日誌 作者:チョン・ジア 河出書房新社 Amazon お父さんが電信柱にぶつかって死ぬところから、話ははじまる(そもそも電柱にぶつかると死ぬのか?) ひとり娘が喪主となって葬式をあげることになるわけだが、…