晴天の霹靂

上品な歩き方とかを習得できないまま人生を折り返すとは

タチアオイの季節

タチアオイが咲くと毎年「うん、タチアオイだな」とかなり強く意識するのは、たぶんちょうど目線くらいの高さまで育って正面からこちらを見てくるので、なんとなく人に近い個性を持っていそうな気がするせいだろうと思う。

ああ、そっかそっか、タチアオイ咲いたかあ。

なんて思っている間に忙しない夏が、やれ暑いの、水分補給の、お祭りの、などと言ってる間にドンドン過ぎていき、青息吐息だった夏が過ぎ去るころには、どこのどの草がタチアオイだったのかも忘れてしまう。

なんとなく、「タチアオイって私が見てない時間には、何して暮らしてるのかなあ」なんてことを考えたくもなる、印象深い花、と思うのだ。


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お題「不思議な話」