晴天の霹靂

上品な歩き方とかを習得できないまま人生を折り返すとは

こんなご時世、最近の節約ポイント3つ

物価が日進月歩で高く、何が面白いことになってしまっているかと言って、近頃お菓子の「ファミリーパック」にファミリーを賄える総量が入ってないことだ。

「これはつまり、一人分なんだよな」と考えると、今度はやたらと小分けに手間とプラスティックを使ってる虚勢が切なく、もう「ファミリーパック」と頑なに言い張るのをやめて、小分けのコストを削減した方が、売る方も買う方も気が楽なのじゃないかと頭をよぎったりするのだけど、なんとなく架空の「ファミリー」という概念から撤退できないあたりに、じっと手を見る啄木たちの黄昏を感じたりする。

先日「きのこの山」のファミリーパックをもらったら、きのこ5本くらいしか入っていなかったので、なんかのお薬みたいでした。

 

こんなご時世、この夏の我が家の節約ポイント。

 

1,柔軟剤

一時期、黒い服に猫の毛が寄って洗濯が面倒だった時期に「毛が付きやすいのは静電気のせいだから柔軟剤を使うと解消する」というようなことを聞きおよび、使いはじめたもの。あれからしばらくたって、柔軟剤を切らしたタイミングで「あの頃と、着ている服の素材も色も変わってるから、なくても大丈夫だったりして?」というようなことをふと思って、ためしに新しいのを買うのをやめてみたら何の不便もなかったのでそのままやめた。

習慣で買い続けてるものは、切らしたタイミングで一回やめてみるというのは大いにありだな、と思った次第。

 

2,シャンプー

習慣で買い続けていたものをやめてみても何の不便もなかったシリーズ2つ目。やめたのは去年の夏くらいだったんじゃないかしら。何十年と何も考えずに毎日使っていたものだったのでやめると何か困ったことが起こるのではないか、という意識がしばらくはうっすらあったのだけど、あまりにも何も困らないので、むしろ今までなぜ何十年と買いつづけていたのか、理由がとんと思い出せない。髪は毎日お湯で流してスカルプブラシでマッサージしており、快適。シャンプーをやめると自動的にコンディショナー代までいらなくなるの、思わぬ裏ドラ。

 

3、花

一代目にゃんこが亡くなってからずっとお供えし続けてきたお花も値上がりしてきたので、この夏から買うのをやめて空き地で野の花を摘んでいる。困ったのは、夏の真っ盛りにどの空き地も一斉に草刈りが入って何も咲かなくなってしまったこと。

仕方ないので空き地の端っこのほうの、草刈り機が届かないので見落とされたようなわずかばかりの花を摘んでしのいでいたら、今度はカラスの子育ての季節がはじまるというまさかの大惨事発生。空き地の端っこの方に寄っていくと猛烈な勢いでカラスに攻撃されるようになってしまい、ついに野の花の供給がほぼ絶たれるピンチに直面した。

苦肉の策でシロツメクサやらタンポポやらヒメジョオンやら、本当にアスファルトの割れ目みたいなところにわずか咲いてる花を道すがら摘んでは、家のプランターで育てているパセリやらローズマリーやらと合わせてなんとか花束らしい見た目を保っている。

個人としてはこれはこれで面白いからいいんだけど、社会としてあってるのか、これで。