晴天の霹靂

びっくりしました

「その髪どうしたの」「あなたこそどうしたの」の件やら手入れやら

■たまには白髪の話。

 

もはや髪を染めるのをやめてどれくらいたったのか思い出すこともほぼないんですが、染めてた部分を切って全頭地毛になってからも1年ほど経つんじゃないかしら(ちなみに齢46)。

正面から見るとかなりグレイっぽく見えるのと、分け方によっては白くハイライトが入ったりもして、非常にお得なデザインになってきました。

もともと丈夫な毛質のせいか人工物みたいにキラキラ光るほど真っ白なので、抜け毛を発見するたびにじっくり観察する癖ができたのですが、みなさまご存知でしたか、白髪って結構気がかわりやすいのです。

生えてきたときは黒髪だったのに、途中から白く変わる毛がある、というのは想像に難くないところでありますが、逆のパターンもよくみかけます。白髪として生えてきたのに、途中から気が変わって黒くなっているのが、まあまあの頻度で見受けられる。かと思えば白く生えてきたのが、途中で黒くなったのに、また面倒がって白く戻ってからハラハラ抜けた、という移り気な毛もあります。

ということは、栄養状態とか体調によっても髪の色って割と細かく移り変わってるんだろうなあ、というのは近年の発見。

 

■外野問題

明らかに否定的なニュアンスをもって「その髪どうしたの」というようなことを言われることって「思ったより全然ないもんだなあ」と思ってたんですが、ここにきて最近2回くらいありました。

どちらも親しい関係性の人でもないので、おそらく私の髪に興味があるわけではなく、自分の悩みを私の髪に向かって投げかけているんだろうなあ、と予測。「そちらの髪こそどうしたんですか」という調査のきっかけとしてみました。

 

ひとりの方は「自分はいつまでも若くいたいから染めている」ということだったのですが、望んだ効果は出ているのかどうか伺うと、なんとなくそこで話が有耶無耶になったので、やっぱりそれなりに大変だからこその指摘だったのではないかと拝察。

もうひとりの人は室内でもニットキャップを脱がない人で「寒いから」というような返事をもって話題はすーっと終わりました。いちいち自分のヘアスタイルのことを人に説明してまわる義務なんかそもそもないので至極当然のことであります。

 

それから、自分が白くするようになってからしみじみ目につくもんですが、映画やらドラマやらでとりわけ女性の白髪をことさらに「年をとったことの象徴」としてだけ取り扱うのも、いい加減そろそろバカみたいですね。麻生太郎かよ。

 

■手入れ

なにしろ放っておけばハイライトが自動的にはいるので、近年は何もしておらず、楽なことこの上ない。

季節柄もありますが、なんならシャンプーもほぼしてないです。お湯で流してスカルプブラシでマッサージするだけなので、入浴と風呂掃除が超絶楽になりました。シャンプーって栄養成分が入ってるから使うと浴室の床とかがわりと汚れるんですよね。

頭皮が凝るのでシャワーのお湯かけながらブラシでマッサージするのは非常に好きで毎日やります。

あと髪が乾きにくくなってきたときだけちょっとシャンプー使って油分を落とすくらいで快適な日々。

 

別にもっこもこに泡立てる必要も感じないのでミノンシャンプー使ってます。高いと思っていたのだけど、今となってはほぼ減らないのでちょうどいい。もはや一生保ちそうな気すらしてきました。

ちなみに、「詰替そのまま」が超いいですよ。それこそ詰め替えないので雑菌とか入らりにくいし。

 

 

空気の乾燥度合いに合わせて、油分はちょっとつける。椿油は置いておくと底に輪染みができるタイプの瓶が多いですが、これは瓶が使いやすい。適量ずつ出るので扱いやすいし、つけるときにふわっといい匂いがして、髪に残らずにすぐ消えるところもちょうどいい。

柳屋のあんず油の匂いも好きなのでそのへんは気分で買う。

 

 

美容室に行ったらまた染められちゃったりブリーチすすめられたりすると断りにくいのでセルフカット派になりました。美容室に行っても自分のしたいようになるかどうかわからないことを考えると、セルフカットってめっちゃいいですねえ。

眉切ハサミで伸びたところをちょこちょこ切って、バリカンで内側を剃ってボリュームの調整をしますが、吸引式のバリカンって便利ね。水洗いできたらもっと完璧だと思うけど、でも便利。

 

世の中にはグレイヘア用スタイリング剤とか、グレイヘア用ヘアケアとか色々売っているので

「……ということは専用の手入れをしなければ大変なことになってしまうのかっ?」

などと思って色々試したりもしましたが、結果としては別にどれも必要なかった(まあ、それはそうだよな)。

でも染めるのやめて本来の毛の色に移行するのをちょっとずつ見慣れていくっていうのも、そう何回も経験することでもないから愉快で貴重なことだったなあ、と思います。

大人になってからセルフイメージのために色々やってみるのはいいものですね。加齢ってのは何周目かの思春期であるからして。