晴天の霹靂

上品な歩き方とかを習得できないまま人生を折り返すとは

1月に買った電子書籍17タイトルくらい

今月はどう考えても『源氏物語』と『百人一首』ばかり買ってるし、しかも似たような書籍ばかり買いすぎてるような気がしたので振り返るのが怖い。

ちなみに古典しか読んでないわけでもなくて、huluで『三体』を観始めたタイミングでもあるので過去に買った「三体」シリーズなんかも一応読み返してはいるのである。 

 

 

正確には昨年末に買った。田辺聖子の古典解説ものってなんだかんだ中学生くらいの頃から読んでいるのでいまだに一番馴染みやすい。結局のところほとんど京都あたりのローカルカルチャーだから、関西圏の人の言語感覚と馴染みがいいんじゃないか、というようなことを思ったりするんだけどどうなんでしょうか。

 

 

過不足なく必要なことは全部書いてあるので絶賛参照しております。

 

 

漫画『ちはやふる』を描くに際して作家さんが勉強のためにまとめたものを本にしたという面白い主旨の本。いろいろ参照して門外漢なりにイメージをつかまんとする姿勢が、今さら百人一首をちゃんと読みたいと思いついた自分にも近く、驚く箇所とか面白がる箇所に共通点があって楽しい。

 

 

年始一本目に映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲゲの謎』を観に行ったので読みたくなったもの。電子版を持ってなかったので買い直した。

 

 

百人一首の選者定家が源氏物語マニアであることと、今年の大河ドラマ『光る君へ』がはじまったことが相まって、ここにきて源氏物語ブームまで発症してしまう。これくらい究極のライセンスフリーになると安くて面白い一般向けの本が大量にあるから面白そうなタイトルを見かけると気づいたらポチってしまう。

 

 

「日本語で読んでもピンとこない歌は英語で読んだらわかったりして」と思って買ってみた。英語で読むとなお分からないことの方がもちろん多いけど、英訳に際して苦心の跡がありありとうかがえるのはやっぱり面白い。歌枕とか枕詞とかはどう表現するのかな、と思ったらそれなりにどうにもなっていないことが多くて苦労に共感。

 

 

現代語訳源氏物語も、新訳が出るたびに買っていると一巻ばかりやたらにたまることにやっと気づいて2巻から買ってみた2024年。おそろしいことに今度は2巻がたまりはじめている。

 

 

「英語で読んでみたいお年頃」シリーズ。一冊の中に宇治十帖まで入ってるのでさすがにかなりのダイジェストではあるが、パラパラ見るぶんには絵がかわいい。女三の宮(おんなさんのみや)のことがなぜか”nyosan”と表記されているのでどうしても一旦「尿酸」の方が思い浮かんでしまったりして、独特のおもしろさなのだ。

 

 

勢い余って万葉集にまで手を出しかけて、いやもうちょっとあとにしようかな、先に古今集の方からいくべきか、とか色々迷いつつあるのも楽しい。本当にこのあたりの一般向け書籍は安くて豊富で嬉しい。

 

 

大塚ひかりさんをやたらに買っておりますね。タイトルのつけかたがいいので夜中に気づいたらぽちっているのだと思われる。

 

 

発売したときからずっと読みたかったのだけど買ってなかった一冊。今年ついに買ったには理由があったはずなのだけど、それは忘れてしまった。目の見えない人にとっては目が見えないことが普通だ、っていうことがすでにパラダイムシフトでめっちゃ面白い。今年は美術展なんかももう少し行きたいねえ。

 

 

与謝野晶子訳はすでにunlimitedで読めるはずなのに間違えてうっかり買ってしまった模様。とはいえ買っても99円で全54帖全部読めるのでありがたい。ちなみに谷崎潤一郎訳の方ははまちがいなくunlimitedでダウンロードできた。正直、そんなに細かい味わいの違いがわかって読んでいるわけでもないんだけど、気分に合わせていろんな人の訳でちょこちょこ読める状態がうれしくて。紙の書籍ではこういう場所を取る贅沢はなかなかできないところ。

 

 

源氏物語を英訳したものをもう一回日本語に戻したという面白い本。英訳に際して中世宮廷物語ふうにしてあるので、突出してオリジナリティが高い。「末摘花」って紅花のことだというのは知っていたのだけど、この訳だと「レディ サフラン」ってなっているのが「かわいい!猫ちゃんみたい!なるほど!」となったりして、細かいところでいちいち大興奮。ちょっと値段が高いからまだ一冊しか買えてないけど。

 

 

学者先生なんかはわかりやすくすることを嫌がる向きも多いですが、私としてはわかりやすいの大好き派。予備校の先生ってわかりやすさにかけては本当にプロですね。

 

 

なにか「ときめき要素」にとりわけ焦点を定めた訳文がついているのかな、と思って買ってみたら思いの外、お行儀の良い訳だった。でも色々な訳を揃えて読み比べるとやっぱり面白いもんです。なにしろ原文の方が31文字しかないわけなので。

 

 

田辺聖子が「めっちゃ面白い」みたいなことを書いていたので気にはなっていたんです。たまたま目についたのでサンプルダウンロードして、ちょっと読んでみたら本当にめっちゃ面白でそのまま買ってしまった。これから読みます。アカデミズムじゃない人も色々言ってみんなで楽しめるのは先人の研究の豊富な古典の良さではあるまいか。