2022年は、毎日シャンプーするという習慣を辞めた年であった。
なんでかと言って、頭皮が凝るので買ったスカルプブラシを使うのが大変気持よくて気に入ったので
「こんなに爽快になるなら別にシャンプーもいらないのじゃないか」
と思ったのがきっかけだった。
お風呂に入ったときに、頭皮をシャワーで流しながらブラシでマッサージするだけで別に何の不都合も起こらないので、そのまますっかりシャンプーを使わなくなって、かれこれ半年くらいになるということ。
整髪料とかオイルとかが蓄積して「髪が乾きにくくなったな」と思ったときだけ、洗面器に汲んだお湯にシャンプーを泡立てて髪をジャバっと突っ込んでクシュクシュ洗う。
それからいつも通りお湯とブラシでマッサージしながら流すので、シャンプー使用量は一ヶ月で2プッシュとか3プッシュとかくらいになった。
シャンプー代がかからないし、水道代もかからないし、風呂時間も短くなるし、こんなに楽なことがあっていいんだろうかとキョトンとしている。
実はそんな快適な2022年私の湯シャンライフの最後に、ふとした拍子でもう一度シャンプーが帰ってきたのだ。
シャンプーったって髪を洗浄するものではなく、カラーシャンプーである。
湯シャンと時を同じくしたのは偶然のことなのだが、この夏くらいから懇意の美容室に行く時間がなかなか取れなくなり、髪を伸ばしっぱなしにする羽目になった。
そうすると顔周りを中心に白っぽくなりはじめ、半年ぐらいで結構いい感じに育ってきた。
「ブリーチしなくても白い毛が生えるということは、好きな色に染め放題というボーナスタイムなのではないか?」
と思った私は、美容師さんへの遠慮がいらない気楽さも手伝って、人生初めてピンクとか行ってみちゃう?という気になったのだ。
毎日シャンプーする生活の中に取り込むのだったら面倒だったろうと思う。
本来であれば、まずシャンプーで汚れを落として、その後よくタオルドライをして、そのあとカラーシャンプーを泡立てて五分程度置いてから洗い流す、という使い方をするものだ。手数が多い。
私は色の入りにくい根本などにぺぺぺっと原液をつけてから風呂に入り、手などで適当に水分を足しながら軽く泡立てて髪全体を包んでからお風呂に浸かってしばらくおいて、いつもどおりブラシとシャワーで洗い流すだけなので、手数としてはあまり増えていない。
毎日やれば色は鮮やかになるし、やめればすぐ薄くなっていくので、日々変化があっておもしろい。
なにより、なんとなく陰気にみえかねないグレイヘア移行期に突飛な色を入れることで「この人、ふざけてるんだな」ということが明確に示せるのが気に入った。
ふざけているんですよ、私は。
2022年はもしかしたら人生でもっとも髪で遊んだ年であったのかもしれない。
シャンプーとどっちが良いのかわからなかったので、最初はカラートリートメントを使ってみた。よく染まるうえに、髪がサラサラになったので非常に驚いた。毎日シャンプーしない私としてはむしろこんなに重いトリートメントを蓄積させると髪が乾きにくくなって大変なのじゃないかしら、と思ってシャンプーの方に切り替えたけど、これはこれで使用感は良かった。
近所の店で一番手に入りやすいピンクシャンプーだったので右も左もわからぬままに買ってみた。よく染まるわりに、手に色もつきにくいし、(爪に少し色味が残る)、使いやすいと思う。
カラーシャンプーが面白くなってきて色々調べていったら、どうやらクオルシアが一番最強に染まる、という情報を得て買ったみた(ちなみにカラーシャンプーは基本的にブリーチした毛に使うものなので、ブリーチしてない白髪に使うというのは本来的な使い方ではないし、当然染まりにくい)
まだ使ってないので使用感はまだわからないが、とりあえず安くてえらいと思った。