晴天の霹靂

びっくりしました

中年がヘアスタイリングジェルに覚醒するとき

思い起こせば私がちょっと身だしなみとか考え始めるくらいの年齢だった90年代あたり、整髪料って髪をパリッパリに固めるもののことだったように記憶しています。

知らないところでは色々あったのかもしれませんが、少なくてもぼんやり暮らしていた地味な中高校生にも目につくレベルで主流だったのは、バキッと固めるジェルか、ドライヤーで一生懸命形を作ったものを形状記憶するためのスプレーか。

そういうのが「整髪料」ってもんだと思っておりました。

「……さすがに風吹いても揺れない髪って変だろ」

と思った私としてはなんとなくその後も整髪料的なものを好まない人生を歩むことになったものです。

 

人生って何が起こるからわからないもので、齢45、唐突にジェルの時代が到来です。

顔の周りに筋状に白髪が増えてきてるのがなかなか楽しくて「どうやったら白黒コントラストかっこよく見えるか」で遊んでるのですが、その中で安くて便利で楽なものとして懐かしの「ギャツビー」が急浮上。

 

ワックスがたくさん並んでる一方で、ジェルってもはやメンズコーナーのギャツビーくらいしか売り場にはおいてないことにちょっとびっくりしました。

みんなそんなにジェル使わなくなっていたのね。

 

昔気になっていた「風が吹いても揺れない不自然なパリパリ」問題は、

「乾いてから手ぐしでちょうどいいところまでほぐせばいいんだっ!」

とひらめくことによって速攻で解決。

もしかしてこれが正しい使い方なのに私ひとりが何十年も気づかなかっただけなのか、誰にも正解に気づかれないまま絶滅危惧の道を辿ってしまったのか、どういうものなんでしょうかね。

あの頃、You Tubeみたいな便利なものなかったから世の中は正解がわからない現象で満ち満ちておりました。

 

髪を濡らして、ギャツビーつけてかっこつけて、そのまま触らないで固めて、乾いたら不自然じゃないくらいまで手でほぐせば、ちょうどいい具合の癖だけ残って大変便利。

油分が少なくて触ってもベタベタしないので上から帽子かぶっても快適。

何よりお湯で落ちやすくてほとんど髪に蓄積していかないので、お湯だけで髪を洗う湯シャン生活をしていてもストレスがない。

ということは。まずシャンプー代が浮いて、濡れたままスタイリングできるからからドライヤー代(電気代)が浮いて。本体数百円。

「この値上がり時代に来てジェルってもしかして最強アイテム?」

という気がして今日このごろです。

ギャツビーを置いておくと洗面台があの頃の男子高生みたいでちょっと楽しい。

 

 

 

「ギャツビーつけてかっこつけて」知ってる?


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