晴天の霹靂

びっくりしました

だいたいグレイになってきた~美容室行かなくなってほぼ一年

髪を染めるのをやめてからなんだかんだで一年ほどたち、はじめて発見、一本の最初から最後まで全部まっしろな髪を。

「ついに地毛100%達成か!」

と軽く興奮しました。

伸ばしてみれば思っていたより全然白髪って少ないもので、暗く染めてて根本の伸びた分の一本一本が全部くっきり際立ってるよりは、シームレスに馴染んでる方が圧倒的に少なく見えるのは考えてみれば当然ですが、肩透かしと言えば肩透かしな。

 

振り返れば、色々ありまして一年ほど前から美容室に行かなくなってから、とりあえずは白黒境目をぼんやりさせるべく、カラーシャンプーを使うことを思いつき、ナチュラルボーンヘアーを伸ばしてきましたものでした。

 

ピンクやらオレンジやらパープルやらアッシュやらブラウンやら、次々いろんな色を買っては日替わりで染めていくのがなかなかに楽しかった。

シャンプーに染料入っているだけなので黒い髪はそもそも染まらないし、かといって白髪を染めるためものでもないので効率よくはないのだけど、「白は何色にでも染まる」ということ自体が楽しくて最初はピンクやらオレンジやら派手な色ばかり使ってみたがるお年頃。

楽しいからってやりすぎるとネオンみたいな色になる上に白髪部分はキラキラ光るので、それほど美しくはならないようだと学習するに至ります。

そのうちアッシュとかくすんだ色をブレンドして色味の調整をためしたり、茶色などの落ち着いた色を日替わりで挟んでいろんな色の髪がまざるように考えたりするのがまた楽しくなってきて、思いがけず何ヶ月も遊び倒しました。

 

とはいえ強めのシャンプーを毎日たっぷり髪に塗布し続けた結果、ある日「おや、フケが出ているぞ」ということに気付いてしまいます。

ちょうど「カラーシャンプー厚塗りの日々も、いつまで続けるんだろう」と思い始めたところでもあって、ちょっとやめてみることに。

 

さっぱりしたい時だけミノンのシャンプーで洗って、汚れてない日はお湯とスカルプブラシだけで流す、という日々に戻しました。

ミノンシャンプー、洗ったか洗ってないのかわからない程度の洗浄力なのに頭皮はすっきり爽快で大変いいですね。

「いやあ、やっぱりシャンプーするにはちゃんとしたシャンプーが最高だなあ」

と、久しぶりに噛み締めました。(調子にのって長期間カラーシャンプーにハマりすぎだった)

 

そんなわけで、手替え品替えしながら蓄積させたカラーシャンプーもここ一週間くらいで徐々に薄くなってきたので、スマホでいろんな角度から撮って眺めてみたりしますが、なかなかおもしろいものです。

左から見ると結構白いのに右から見ると白い毛はなくて、頭頂から見るとわりと満遍なくあるように見える。

光の加減によってきれいに見えるときも、みすぼらしく見えるときももちろんあるんだけど、概ね白髪はある方が陰影があって面白いのは間違いない。

若者のキューティクルツヤツヤ天使の輪マシマシの髪だったら白髪なくても陰影はつくのだけど、こちとら45歳、そうもいかない以上白髪のポイントは結構高いようです。

 

街を歩いていると「おおっ、良いグレイだねえ」と感心するような髪の人をちょいちょい見るものの、それはほぼ例外なく男性で、女性では私よりだいぶ年上の人ばかりです。

理由は自分のことを顧みてもすぐわかるのだけど、美容室に行くとなんだかわからないうちに白髪を染められてしまうから。

分からないうちに染められたら、なんだかわからないうちに染め続けるしかなくなってきて「どうも髪色と髪質と顔が全部バラバラだなあ」と薄々思い始める頃にはやめ方もわからない状態ができあがっている。

 

その点、黙って2ヶ月に一回くらい適当な床屋に行く以外あまり鏡も見えてなさそうな男性たち(失礼)のほうが、余計なことしないできれいなグレイになってるのはなかなか刮目すべきことです。

男性諸氏の白髪がきれいならば、同じくらい女性の白髪も綺麗なのが道理ではないの。

 

 

 

 

染めなくなってから帽子もたまりました。

伸ばしてる途中とか、まだ自分で自分に見慣れてないときとか、久しぶりに親に会うのにむやみにびっくりさせたくないときとか、光の加減で見え方が違いすぎてスタイリングがわからなくなっちゃったときとか超便利。

一ヶ月半おきに美容室代5000円と思うと、帽子はそこそこ買えてしまう。

昨年はベレー帽にハマっていたけど、短くしたので今年はキャップが欲しいのよ。

 

 

 

伸ばしてる間に、あんまり知らない美容室とかに行ってまた染められちゃうと面倒だなあ、とか考えるのも億劫になって、自分で切るように。

先の丸くなってないタイプの眉バサミが超便利なことを発見しました。

元々毛を切るものだから切れ味が良いうえに、どう頑張ってもちょっとずつしか切れないのでたいした失敗のしようもない。

洗面台に置いといてバランスの取れてないところを毎回ちょこちょこ切っていたら、あっという間にすごく短くなって自分でもびっくりした(でも快適)