晴天の霹靂

びっくりしました

2020-01-01から1年間の記事一覧

LEDリングライトを買ってみた ~しばしば若者の部屋で見かける丸いやつ

NHKで放送している『金曜日のソロたちへ』という、一人暮らしの家にライブカメラを設置してひたすら覗く番組が好きなのだが、その中でしばらく前から気になっていることがあった。 www.nhk.jp 若者の部屋には高い確率であの「丸くて光るやつ」がある、という…

オートミール1キロ399円

初雪が降ったのが先週の水曜日。 初冬らしいぼたん雪が大らかにのしのし降るもんだと思っていたら、立冬過ぎて週が変わった途端、今度は寒さに引き千切られたような細かな雪が風に舞って縦に横にと縦横に降り、いかにも冬になった。 重く暗い色の空に、雷ま…

『羆嵐』 ~雪と闇の恐ろしさをしみじみ

映画『鬼滅の刃』を観たせいで、最近はまた『羆嵐』を読んでいる。 羆嵐(新潮文庫) 作者:吉村昭 発売日: 2013/03/01 メディア: Kindle版 『鬼滅の刃』は冒頭、山深い雪の中でひっそりと暮らす家へな凶暴な何者かが侵入して一家を惨殺する、という超絶スプ…

『鬼滅の刃 無限列車編』 ~ようやく観に行ったと思ったらいけしゃあしゃあとネタバレ

観てきました『鬼滅の刃 無限列車編』。 意外に楽しかったではないの。 映画館半年ぶりくらいでしたが、久しぶりにいくとまたいっぺんに色々見たくなりますね。 ということで臆面もなくネタバレを。 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』公開中PV 絵も綺麗だし…

イチョウ色の公園、ピンク色の少女

「紅葉の季節ってこんなに目に染みるほど派手だったかしら?」 と、何度も思ったほど今年は紅に染まる葉も黄に染まる葉も、鮮やかに見える。 寒暖差の具合とか、空気の乾燥度とか、日照時間とか、何らかの数値を計測すると実際に紅葉度の認定が出せるんじゃ…

昭和37年卒業アルバムの異世界 ~〇〇〇〇〇タイム!!

実家から、1962年の札幌市内の小学校の卒業アルバム、というなかなかに貴重な民俗資料が発見された。 1962年小学校の卒業アルバム サイズの小さなアルバムの中に、まるで誰かが個人で作ったスクラップブックみたいに、チマチマ切り抜いた写真をめいっぱい並…

劇場版『鬼滅の刃』を、観そうで観ない、しかし観る。

劇場版『鬼滅の刃』がとにかくすごいことになってるというではないですか。kimetsu.com 『鬼滅の刃』については、どうも異様にヒットしているぞという情報を耳にはさんだころからアニメを覗いてみたり、コミックを覗いてみたり、何度か齧ってみてはいるので…

どんぐりを食べたい七十二歳の肖像

「おい、どんぐりは食えそうだぞ」 私が作って持っていった弁当を二人で一緒に食べていると、父がいきなり箸を止めて脈絡もなく言った。 ソファの方から一冊の本を持ってくる。 それは市内の図書館のラベルの付いた文庫本で、書名を見ると姜尚中の『母-オモ…

試されるシイタケ弁当 ~および素晴らしいバターケース

「ここまで大きくなってしまうとかえって売れ残ってしまいやしないか」 と心配になるくらいの立派なシイタケが安かった。 ちょんちょん、と石突きを取って腹を出してグリルに並べ へその上にバターを載せるやら、マヨネーズを載せるやら、溶けるチーズを載せ…

『三体Ⅱ 暗黒森林』 ~圧倒的過ぎて理解が及んでないがなんか面白い

最近やっと『三体』の続きを読みはじめています。 もう、値段高いし、そもそも長すぎるし、読むの大変なのでなんとかしてほしいところなんだけど、またさらに面白くなっているので困る。 思い起こせば、盛んに話題になっていたのを聞きつけて、早川書房のセ…

寒い季節のウォータードリップ用コーヒー豆探し ~カルディは色々ちょうどいい

ウォータードリップコーヒーの話である。 夏の間、せっせとアイスコーヒーを作るのに使っていたiwakiのウォータードリップコーヒーサーバーを、寒くなっても愛用している。 rokusuke7korobi.hatenablog.com 季節によらず「常におとしたてのコーヒーができて…

シシャモメス10尾398円

「名産鵡川のシシャモが今年は不漁」というニュースを目にして心配していたがところだが、鮮魚売り場では地元産のものに「新物」という目に眩しい金のシールがついてしっかり並んでいた。 試練の中、よくぞここまでたどり着いた我が精鋭たちよ。 www.hokkaid…

夜の散歩にちゅーるを持っていくわけ

寝る前に少しばかり散歩する癖があるのだが、最近ちょっと気になることがある。 晩秋のツンと抜けたように冷えた空気の中、小走りにかけていく小柄な三毛猫を二度ほど見かけたのである。 寒さの厳しい北国の都市部、もとより野良猫はたいへん少ない地域であ…

炬燵の省エネとスマート家電化~および猫との距離感

猫がいるので冬は炬燵を出しているのだが、熱源としての炬燵にはあまり信用をおいていないのである。 「上から暖めるというのはどう考えても効率がよろしくないであろう」 という疑惑を常々持ってもいるし、炬燵というのはどういうわけか少々暑すぎるように…

マルチバースからの使者、再び来たる

また見つけてしまったのだ。 油断していると不意に私の人生に訪れ平穏な日常を破壊するマルチバースからの使者「謎のパーツ」を。 それはいったいどこから来るのか。 きっとつい今しがたまで期待通りの役割を果たしていたがゆえに意識もされずにいた、我が宇…

サンマ二尾190円

『マツコの知らない世界』がサンマの回だというので、喜んでみていたのだが、どうなっているのかさっぱりわからないサンマの世界である。 「今年は全然採れてなくってなくて大変だが一尾500円だとしてもコスパのいい魚だからぜひ食べてもらいたい!」 という…

白菜ひと玉198円

やや小ぶりとはいえ、丸ごとの白菜が安くなっていて 「ああ、もう白菜の季節が来てしまうのか」 と持ち上げてみれば、ずっしり重い。 一年ぶりに会う他人の子はやけに成長が早いみたいな話で、今年最初の白菜というのは改めて妙な迫力がある。 数年前から白…

スマートOAタップ ~冬の家電の季節の切り盛りなるか

最近話したばかりなのだが、性懲りもなくまたOAタップの話をしよう。 なぜなら冬が来るからである。 冬は家電の季節ではないか。 rokusuke7korobi.hatenablog.com 厳寒地の家としては珍しく我が家では主要暖房がこたつだ。 こたつは猫がいい夢を見るには最高…

『高丘親王航海記』~最後にすごい夢を見る人は絶対エライ

私は、結構楽しい夢を見る。 昨今のストレス社会では「夢なんかほとんど見ないし見れば悪い夢ばかり」という人の方が圧倒的に多いようで、 「今日も楽しい夢見たから、起きたら少し笑ってたんだよね」 なんて人前で言おうものなら馬鹿だと思われること請け合…

いくつかの条件を満たしてトヨシマとなる

スーパーでお会計に並んでいたらレジの店員さんが将棋の豊島将之竜王にそっくりだった。 「お、トヨシマだっ!」 一瞬盛り上がったが、そうは言ってもこのコロナ禍マスクと眼鏡をしていて、顔などほとんど出ていないのである。 やせ型の30歳前後で黒い前髪が…

弁当の宇宙 ~グリルとプレートさえあればどうにでもなる説

今年の春くらいからずっと毎日お弁当を作っている。 家で食べる日も、外で食べる日も、どこで食べるか予定が立たないときでもとりあえず作ってあると弁当は便利だ。 いずれにしたってどうせお腹は空くのだし、すぐ食べられて時間を取らないし、食後に鍋釜の…

朗らか納骨 ~生涯だいたい一万円

なかなか気持ちよい秋晴れの中、母の納骨に行ってきた。 行きがけにちょっと和菓子屋に寄ってお供えを選んでいると、レジで小さなおばあちゃんがお会計をしている。 店員さんから 「ポイントカードおつくりしますか?」 と聞かれて 「いいのよ、いつまで生き…

『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』 ~みんな大海の一滴なので

近頃米原万里さんの本にちょっとハマって次々と読んでいるのだが、きっかけは近所の業務スーパーでハルヴァというトルコ菓子を買ったせいだ。 LOKMAN プレーンハルヴァ 300g - LOKMAN Plain Halva 300g メディア: その他 「おおおっ、これがあのハルヴァかっ…

プレステ3『肉弾』~面識のないところ突然の暴行失礼いたします

聞くところによるとプレイステーション5が近々発売の予定なんだそうだが、最近プレイステーション3で『肉弾』というゲームを始めた。 ファミコンの『スーパーマリオブラザーズ』以降、ゲームに関する情報アップデートがされていない私にとっては精いっぱい…

最近見つけた素敵なOAタップの話をしたい

「今時、進化系OAタップくらいで感動してるのはお前だけだ」と思われるに違いないことにも臆さず素直に話したい。 その前にまずOAタップ暗黒時代について縷々述べてみよう。 論点は、なぜ深く考えていない「やっつけOAタップ」は細く長いのか、である。 家具…

薄や花火や名月や

お月見の季節というのでスーパーの花売り場にも、ススキや鬼灯やリンドウの花束が出まわる。 ススキは地味だけどやっぱりずいぶん日本人の季節感に訴えかけるもので、嬉しくてついつい買って帰ってしまった。 すらっとした曲線越しに秋の月のことなど考えて…

父の梅漬け、娘のプルーン漬け

地元産のプルーンが旬でずいぶん安くなってるのをひとパック買ってきた。 重さを計って同量の砂糖を加えて果実酒用のガラス瓶に入れて、たっぷり表面まで浸るだけの酢を入れる。 香りの良さでは梅にかなわないかもしれないが、これはこれでとにかくもサワー…

鮭、遡上待ちの面々2020

鮭の遡上の様子を観察しに豊平川へ行ってみる。 今まで意識してみたこともなかったが、200万人都市に鮭が遡上するというのは極めてまれなことなのだという。 たしかに改めて見ると、よくもこんな幹線道路の真下の川で産卵する気になるなあ、と思うような環境…

この世で手間のかかること

虫を殺すために2、3日水に漬ける一か月天日で乾燥させる42度のお湯で一週間保温する皮をむく10日ほど流水にさらすあく抜き用の灰を用意する灰と実を2:1の割合でまぜる42度程度のお湯に入れて攪拌する作業を一週間ほど毎日行うph11程度になったら灰を洗い流…

収穫の秋来たる

花の売り場に鬼灯がかわいらしく色づいている。 ぜひ買って帰りたいが、うちには好奇心が強いうえになんでも口に入れてしまうやんちゃな猫がいるのだ。 毒のある植物を部屋に置くのはあきらめ、ポンポン咲きの菊を選ぶ。 小ぶりなくせにピンピンと鼻先のとが…