いつも通り寝る前に本を読んでいた。 扇風機の音だけがパタパタ聞こえる中、漱石か何か気楽に読んでいたのだ。 開け放った窓の外に、ちょっとだけ熱の冷めた北国の夏の夜らしい気配が確実にある、静かな良い夜だ。 突然、本の向こう、部屋の真ん中に黒猫の像…
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