八月になったとたん、暑くてぼーっとしているのだか、眠くてだるいのだか区別が判然としないタイプの猛暑がはじまりました。
今年は引っ越してきて一年目の家で初めて迎える暑さなので、家の造りなりの夏しのぎというものを発見する年でもあります。
家の一番大きな窓がベランダに面している我が家では、タオルケットやらカーテンやら、大物を洗って干しておくと、日よけと打ち水効果によって部屋の中に吹き込む風が格段に涼しくなることに気付きました。
これは一石二鳥の素晴らしい発見、とてもよくできた設計であると、夏のはじめには大いに感動したものです。
しかし案の定と言うべきか、一番凌ぎ難い暑さがはじまるころまでにはまんまと家じゅうにある大物という大物を、洗い終わってしまっているのです。
二周目の洗濯に突入しても何も悪いことはないようなものですが、あまりの本末転倒に誰にともなく気が引けると言ったところ。
結局は、ただ扇風機を慕っては添い寝している液状化猫を力なく見やる、いつも通りの北国の夏を迎えているのでありました。
暑いですね。