この夏買ってすでに十分に減価償却もすんだのではないかと思われるほど使い倒したのはiwakiのウォータードリップサーバーだ。
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ぼちぼち朝晩も涼しくなってきたが、このウォータードリップで入れたコーヒーをレンジで温めてホットにして飲んでおり相変わらず活躍中である。
落ちるのに数時間はかかるが前もって作り置きさえしておけば、飲みたいと思ったときにインスタントコーヒーくらいの手軽さですぐ飲める。
手軽なわりに安い豆でも種類や水温、自分で挽くか粉で買うか、など細かいところで無限に遊べる、というあたり、どちらかというとギミックとして大いに気に入っている。
嗜好品というのは所詮、生活の中の遊びの部分なんである。
一方で、明らかに魔が差したとしか思えない方向から妙に欲しくなるものもある。
「いやいや、さすがに使わないだろ」
と思って静観しているうちに幸か不幸か、旬の方が過ぎていかんとしている謎の物欲。
大きな声で言うのもてれくさいが、この夏、ちょっとだけ天突きが欲しかったのである。
夏の盛りに、粉寒天が少し残ってたのを発見したので缶詰を使ってフルーツ寒天を作ったのが発端である。
そこで「おやおや寒天と言うのは思ったよりおいしいな」と思って、うっかりその後も寒天を買ったりフルーツの缶詰を買ったりして、時々寒天デザートを作り続けたのだ。
そうこうするうちに、自分が本質的に関心があるのはフルーツ缶詰のほうではなく、むしろ寒天の味と食感なのではないか、と思いはじめた。
わざわざ缶詰を買ってむやみにデザートにしなくても、天突きさえあればおかずとして食事の時に食べられるのではないか?
つきたてところてん(もどき)食べ放題への好奇心は思ったより強固であった。
しかしながらこれは明らかに遊びすぎの部類であり、どう考えてもところてん(もどき)以外には一切使い道のないこの道具がいずれ邪魔になることは初手から目に見えているではないか。
だいたい一回分の粉寒天を煮ると500mlほどできてしまうのだ。
食事のときにそんな量のところてん(もどき)があってどうする。
「そうだよなー、絶対いらないよなー。すぐ邪魔になるよなー」
と自分に言い聞かせ、早くところてん(もどき)のことなど好奇心もわかなくなるくらいまで寒くなるのを待っている。
モタモタしてるとうっかり買ってしまわないとも限らないからな。