晴天の霹靂

びっくりしました

猛暑日の旅

広い範囲で最高気温が35度を超え、どうかすると40度を超えたエリアもあるという中、津軽海峡以北からあまり暑さの文句を言うのも気が引ける。

とはいえ、一般家庭にエアコンの普及してない北国にあってのこのところの30度越えは、涼を探してで出歩くわけにもいかないインドア猫に対して申し開きも難しい過ごしにくさであるのだ。

  

見れば我が愚猫は一日中床に貼りついて、刻々と変化する独創的な姿態で腹を出している。

なんとなく居心地悪くなるとカーペットに爪を立てて、立ち上がる労すら惜しみつつ床を引き寄せるように少しばかり引っ越していくのだ。

黒光りする長い猫がずるずる床を這いながら一日かけて日陰また日陰を移動していく姿は格別の珍風景であるが、申し訳ないやら、情けないやら。

 

飼い主の方でも思い当たる節があるのは、近頃では夜じゅう布団の上に涼しい面を探して輾転反側するうちに、朝までには自分の寝場所がわからなくなるくらいの場所まで旅をしている己が寝相と重なる故である。

暑いってのは本当にまあ、こんなにしまりのないものだったかね、猫よ。

 

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しろくまになって地球を溶かす夢