晴天の霹靂

びっくりしました

ぬか床育成日記 ~容器選び、捨て漬け、米麹投入

近所のお米屋さんで貰ってきた美味しそうな米糠で、ぬか床を育てはじめてて5日目である。

真冬の一番寒い時期でもあるので、まだまだ塩辛さの強い捨て漬けの時期ではあるが、何しろかわいいうちのぬか床なので漬けたものは食べているし、はっきり言ってそれも美味しい。

炊きたてのご飯が進むし、目玉焼きくらいつければだいぶん贅沢な朝ごはんである。

最近手軽さにひかれて、しばらくオートミールばかり食べていたのだけど、なんのことないやっぱり白米とぬか漬けを食べていたほうが体調は良いのだ。

適当に野菜を埋めて放っておいたら完成している、こんな手軽な調理法をなぜここのところやらずに済ませてきたのだろうか、我ながらずいぶんもったいないことをした。

 

 

今回のぬか床は過去何回かの失敗も踏まえて色々と改良点も加えつつ育成している。

まずは容器である。

過去のぬか床歴においては「気力が切れたらいつでも冷蔵庫にしまえるように」ということで平型のタッパーを使ってきた。

実際、冷蔵庫にしまえるぬか床容器はトレンドのひとつなのだ。

しかし、何度か失敗するうちに私は学んだ。

ぬか床で育てたい菌は嫌気性の菌。

しかし平型の容器では全体の糠の量に比して空気に接する面が広すぎるために、好気性の菌が育ちやすくなる道理である。

初心者にとっては浅型のタッパーなどより深さのある壺型の容器の方が安定した状態を作るのは簡単なはずだ。

ちなみに、私が思うに浅い容器を使っても、冷蔵庫でぬか床を発酵させるのはどっちみち難しい。

なぜなら冷蔵庫は食品が発酵もしくは腐敗しにくい環境を作る目的の装置なのであるからして。

 

そんなわけで、手持ちの道具の中で、快適にぬか床が育ちそうなものをあれこれ考えた結果、梅酒の瓶に落ち着いた。

1.2キロのぬか床を作って、野菜をいくつか入れたくらいでちょうど半分くらいの高さになり、かき混ぜたりするのに適当なサイズだった。

重いことは重いのだけど、持ち手がついてるので予想より扱いやすいし、透明であることでふちのところを綺麗に拭く意識が強くなるので、清潔を保つのにもちょうどよい。

もしかして酸化を避けるために遮光性があったほうが良いのではないか、という疑惑もちょっとよぎったのではあるが、なんとなれば上からなにかかぶせることはできるので、しばしこれでいってみる。

今のところ、なかなか良い思いつきだったのではないかと踏んでいるのだが、吉凶の結果が出るのはまだ先。

 

とにかく果物が好きで、この季節は毎日りんごを食べているので、毎回その芯を入れているが、どうせ小さくて中でバラバラになるので、そのまままぬか床に溶かしてしまうつもりである。

目指すところはりんご風味のぬか床である。やだ、わくわくする。

 

少しずつふっくらした感じになってきているが、まだもうちょっと発酵が遅いので、米麹を買ってきて足してみた。

楽しみ過ぎる。

毎日、漬けるのも、野菜をあげるついでに糠の味見をするのも、朝から大量の生の野菜を食べるのも、いちいち楽しい。

 

こんなに楽しかったか、ぬか床。

 

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