晴天の霹靂

びっくりしました

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』 ~春だからってこんなにおもしろいはずがない

桜満開のうららかな午後、花屋の前を通りかかったら色とりどりのカーネーションがたくさん並んで賑々しい。 家にあるささやかな花束の彩りに少し、と手にとってみるとずいぶんと小さな束であるのに驚いた。 一本ずつのバラ売りで250円。 そうか、そろそろ母…

『異形の愛』~ちゃんちゃらおかしいほどのフツウが見る春の夢

夢といえば誰にとってもおなじみの、汚れたトイレの夢をこのところ立て続けに見る。 思うにワクチンの副反応で寝込んでいたときに、猫が枕元に強烈置き手紙をおいていったインパクトが直接のトリガーになってるんだろう。 本当にあれには驚いた。 見るのに愉…

人生は魚の苦いとこ、唇はいちじくの暗いとこ

知る人ぞ知る、知らない人ぞまるきり知らない話をします。 KATEという化粧品メーカーの「リップモンスター」という口紅が大変に人気があるそうな。 もともとドラッグストアなんかで売られている安い価格帯の商品であるにも関わらず、ネットでは倍近い値段が…

ワクチン接種三回目と夢のカスタマイズ実験

ワクチン三回目接種である。 前回までの経過から考えてどうやってもある程度の高熱で寝込むことになるであろうという予測はたったので、念入りに仕込みをした。 ポカリスエット、ゼリー、ヨーグルトを「さすがに多いかな」くらい買い込んで置くこと。 「幻覚…

熱の予感やら夏の予感やら

ワクチンの三回目の接種である。 二回目に大きな副反応が出た人はどうやら三回目も同程度の反応が出るらしいと聞いて、できれば交差接種を、と思ったものではあるが、時間やら場所やらの都合で結局またモデルナワクチン。 どうやら39度くらいまでは出て寝込…

桜の木の下には時間が埋まっている

ベランダから見下ろす隣家の庭では、この週末ようやく冬囲いを外した。 毎年見事な花を咲かせる立派な桜の木を中心としたささやかな庭であり、我が家では一切の手入れの手間をかけずに眺めだけ楽しませてもらっているありがたい場所だ。 ずいぶん雪の多い冬…

アニメ『オッドタクシー』~もっと真面目に見ておくべきだった

アニメ『オッドタクシー』が面白いよ、と言われたのです。 チラッと見るに、「冴えない中年のタクシードライバーが代わり映えのしない毎日の中で出会う風変わりな乗客たちとの何気ない心の交流」を描いた日常系であろう、という風に受け取ったのです。 そう…

嫌がる猫の爪を切るには ~まずは賢くなるべし

うちの猫は爪を切らせない。 それでも子猫の頃は嫌がるところをなだめたり透かしたりしてなんとかなってはいたのだが、お互い色々人生経験を詰んでいくなかで、彼女は私に爪を切らせない決意をしたらしい。 そりゃ私だって猫に舐められても仕方ないことを数…

『ナイトメア・アリー』 ~原作が面白すぎて映画を見る前に満足してしまう事故

ギレルモ・デル・トロによる映画化が現在公開中なので、それを見にいかんがために、とりあえず読み始めた原作小説『ナイトメア・アリー』。 これがまあ予想をはるかに超えたおもしろに大満足してしまったあまり映画のほうは「配信待ちでもいいかな」くらいの…

寝ている姿は平和に見える装甲車

近頃は戦車などと言うと暗い気持ちになる映像ばかり見ていますが、そんな中、比較的身近なところでおとぼけ戦闘車が発生しており 「2,3日そこで寝てるつもりならちょっと見に行ってみたいな……」 と珍しく思ったものです。 www.hbc.co.jp 大型の対向車が来た…

猫また猫。猫また猫猫、猫の缶

猫缶、というとたいていは猫餌の入った缶詰だが、我が家の猫缶は猫柄の缶だ。 猫缶 全面に猫また猫が浮き出していて最高にかわいい。 隅々まで見ても何の缶なのか全然わからないところが洒落ている所以だが、これはベルギーあたりのクッキーが入っていた。 …

本日のまどろみ読書3選 ~良い夢を見るための本

「まどろみ用読書」というものがある。 知識欲やら好奇心やらを満たしてくれる読書の他に、読みかけで電気を消して30秒後に夢の世界に入っても頭脳の中でシームレスにつながってくれる「起承転結とかストーリー性とか論理とかじゃないやつ」だ。 どこから…

今年の花見の予定

半身をベランダに乗り出して後ろ足は部屋の中に残したまま、猫がじっと迷っている。 なにしろ何ヶ月もこたつの中で暮らしていたので、寒さというものに慣れていないのだ。 「肌寒いも気持ち良さのうちなのだから思い切って行って来たらいいのに」 と部屋にい…

好きな食べ物は小結しらたき

小結しらたきが美味しいことに気がついたのは、うかつにもごく最近のことである。 「蒟蒻なんだから別にたいした味もないじゃないか」 と思ってはいけない。 小結しらたきは、結んであるのだ。 つまり、結び目がこりっとする。 賞味期限が案外長いから見かけ…

4月がはじまる

あちこちで桜の噂を聞く時節ではあるが、今日も北国はハラリハラリ細かい雪が降った。 一時期の、歩く場所も見つけられないような路肩の雪山がすっかり消えてなくなったのはありがたいが、雪解けとは色気に欠ける灰色の季節である。 ダウンジャケットはさす…