晴天の霹靂

びっくりしました

『パリピ孔明』って予想より面白くなかった?

パリピ孔明』どうでしたか、って話ですよ。


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「またそういう誰も得しない企画立てて。誰利権?」などとただれた邪推のツッコミ体勢で第一話を観たんですが、思ったより面白い気がしてかえって困惑したもんです。

 

元々突飛な漫画を、実写化すればもっと突飛になるし、それを飛び越えるほどの予算はないことを折込み済みのうえで、「じゃあ今日本にいるいろんなタイプの歌い手さんたちを紹介していくコメディによう」っていうポイントの絞り方は、結構志が高いんじゃないか。そして新しいんじゃないか。

っていうか、ちらほらとyou tubeで観るくらいで気になっていた女王蜂のアヴちゃん登場にだいぶ感動しました。あとの人はまったく知らなかったので感動まで至らなかったけど「あ、こういうタイプの人もいるんだ、おもしろーい」と思いながら観るには十分。

森山未來のチンピラぶりは素晴らしいし、色々なツッコミどころを登場人物自らのセリフで「設定甘っ!」と言わせることによって正面から突破していかんとする姿勢もいさぎ良いではないかと思いました。

 

それを踏まえると逆に納得いかないのは、主人公英子のライブのシーンで『真夜中のドア』のサビの部分だけを延々とループで聞かされたことですよ。音楽を紹介する方向である程度テーマを絞ってくるならば、

「そこはちゃんと聞かせないと駄目じゃないの。せっかく歌える人をキャスティングしておいてっ!」と思いました。

とくに、こちとら歳に似合わぬ新しい音楽シーンを見せられているドラマの中で知ってる歌がひょいと出てきたものだからめっちゃ歌詞聞いてるのですよ。2023年の中年にとって「真夜中のドア」のサビの無限のループがどれくらい耳に残るか、そういうところを甘くみられては困るな。

 

とはいえ、思ったより応援したい感じのドラマとして滑り出したことは結構本当にびっくりした。

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