Netflixのオリジナルドラマ『クイーンズ・ギャンビネット』を観ております。
面白い。
主人公の少女が孤児になるところから話が始まり、たどりついた孤児院でまったく自分の意思とは関係なく薬物依存への道をつけられる、という、冒頭からいきなり暗いのに一切の辛気臭さなしに一気に引き込まれるのは、びっくりするほど画面がかわいいせいです。
映画館好きとしては「たのむから映画よりきれいな絵のドラマシリーズ作るのやめておくれ」とヒヤヒヤするくらいの、どのシーンをとっても引き込まれる世界でした。
主人公は孤児院の制服のドブ色のワンピースで外の世界に出ていったせいで、ちょっと周りからいじめられたりするんですが、その所在なさの表現自体は損なわないままドブ色のワンピースすらもちょっとかわいいという、奇蹟の計算高さです。
そしてチェスですよ。
チェス、まったくわからないんです。
『クイーンズ・ギャンビネット』と言われてもなんだかわからないくらいルールを知らない私みたいな人間が観るわけです。
どうするかといえば主人公の女優さんの顔が作戦から戦況からプレッシャーの度合いまで全部無言のうちに表現されていきます。
こんなに見応えある顔面をもつ人が世の中にいるものだろうか。
ほぼ動きのない世界で燦然と躍動する顔面の迫力に刮目。
とは言え、まだ二話までを観終わったところ。
「男の世界」と言われるチェス界でただ一人道なき道を進んでいく苦労はこれからはじまるところではないかというところなので着々と観すすめて行こうと思っているところです。
うっかりNetflixに加入すると観るものが増える一方で大変ですな。