晴天の霹靂

びっくりしました

Netflix『三体』 ~猫ちゃんは無事だったのか

ネットフリックス版『三体』全八話、3日くらいであっという間に観おわりました。そしてうっかり二周目突入中。


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見始めた頃は「話を整理するために登場人物を分割してキャラクター増やしたのか!」とびっくりしながら観ていたもんですが、なんと見進めにつれ「アンタ、あの人だったのっ」というシーンが次々登場。みんなそれぞれ原作にいる人たちだったので二度びっくり。

原作『三体』は400年という長い時間を扱うので時代時代のメインキャラクターが次々出てきてわりと混乱するんですが、なんとそれらのキャラクターがいっぺんに出てきていた、ということだったのです。よくもここまで脚本揉んだねー。

地球を守るタスクフォースがなぜか全員仲良しグループ、ということでぐっと宇宙が狭くなってしまうという弱点はあるものの、ひとりひとりの性格が際立ってこれはこれで良かったです。

 

人物相互のつながりをだいぶフォーカスして描いた結果、終盤の山場でもある「好きな人の脳を宇宙空間に放り出しちゃうシーン」が、だいぶ哀切にかかれていて切ない一方で「でもやっぱりこの展開って漫画的なおかしみあるよなあ」という側面も同時に際立ちます。やっぱりもともと変なSFだし、映像にするとわかりやすく変。

ジャッジメントディの襲撃シーンも、なかなかゴアで感動させられる一方、「猫ちゃん乗ってたよね。猫ちゃんどうしたっ?」という深刻なハラハラ要素もあります。襲撃中の猫ちゃんは映らないので一応愛猫家の皆様も観て大丈夫ではありますが、どう考えてもカメラアウトではどうかなってるはずではある、というさすがゲーム・オブ・スローンズチームの容赦なさ。

 

中国版のドラマも私は大変好きなんですが最後の2,3話が「ちょっと雑になってないかい?」という印象を持ったのが残念な点でした。その点ネットフリックスは息切れしないまま最終話までぎゅうぎゅうに外連味を詰め込んで駆け抜けた感じ。

本当に面白かったので、一刻も早い続編が待たれます。

 

メインは第一部くらいまでのストーリーだろうと思ってみていたら「二部のいいとこ」まで進んでおりました。