ウォータードリップコーヒーの話である。
夏の間、せっせとアイスコーヒーを作るのに使っていたiwakiのウォータードリップコーヒーサーバーを、寒くなっても愛用している。
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季節によらず「常におとしたてのコーヒーができている」という状況がありがたく、熱をかけてないからちょっとずつ飲んでいても酸化しにくいし、電動コーヒーサーバーよりかさばらなくて設置場所も選ばない。
とにかく使い勝手が良いのだ。
もうアイスコーヒーの季節ではないので、飲む分だけカップに注いでレンジで温めている。
そうなると気になりだすのがコーヒーの質である。
夏の間は「さらっと落としてぐびぐび飲めば良し」ということでいつものスーパーで売っている粉のコーヒーをついで買いしていたのだ。
ところが同じコーヒーでも、温めると冷たいときより香りがたつのと同時に雑味も舌を刺してくるようになってしまう。
「温めて飲むにはもう少し雑味の少ないコーヒーを買わないと厳しい」ということで、同じスーパーの売り場のコーヒーを順に試していった。
「これくらいなら結構おいしい」と思ったUCCの真空パックコーヒーは、しかし冷静に見ればカルディで売っている安いクラスのコーヒーの値段といくらも変わらない。
そうであればカルディで豆ごと買ってきて都度挽いた方が、酸化の進んでないものが飲めるに決まっている。
「いかん、この調子でいけばまたコーヒーの底なし沼に一直線に進みかねない」
などと往生際の悪いことを考えながら、久しぶりにカルディのコーヒーコーナーへ足を向けることになってしまった。
何度抜けても舞い戻ってしまうコーヒー沼。
安い方から試していくと、一番お値ごろで人気の「マイルドカルディ(496円/200g)」だとウォータードリップではパンチがなさすぎ、そのかわり後味の雑味だけが最後に目立ってしまうという残念な感じだった。
しかし、それよりほんの少し高い「リッチブレンド(567円/200g)」「イタリアンロースト(567円/200g)」あたりの深煎り組は、マイルドカルディと比べてこれしか値段に差がないのにこれほど結果が違うかな、と驚くくらいおいしく飲める。
普段のウォータードリップ用として値段と味のバランスは、私にはこの辺が正解かもしれない。
かくてまた季節のめぐりとともに、コーヒーミルでゴリゴリやる生活にどうやら戻りつつある。
今度は電動ミルが欲しくなるという底なし沼が目先に見えていて本当に嗜好品は恐ろしい。
ちなみにカルディの話をもうひとつだけ。
ずっと内々探していた「ちょうどいいエコバック」があったのだ、カルディに。
エコバックは「どうせ実用品で消耗品だし、袋ならなんでもいい」という側面もある一方、よく使うものだからちょっと不便だとずっと不便なものでもある。
店頭で偶然見つけたカルディのエコバックはたくさん入って丈夫、そのわりにはコンパクトになり、重い物をたくさんいれても肩に食い込まない、デザインもちゃんとしていてしかも安い、という意味で私にとってはこれも現時点での正解発見、という感じだった。
たまにいくとやっぱり面白いのが憎い、カルディ(ちょっと悔しい)。