晴天の霹靂

びっくりしました

犬を洗う、猫を干す。

どこかで見た感染症予防のための「帰宅後にやることリスト」の中に、

「手を洗う」とか、「着ていたものは洗濯する」とかの他に、「犬を洗う」というのがしれっと入っていて、犬も受難だなあと思う一方で、ちょっと愉快な心持がした。

なんか詩のような響きがいいではないか。犬を洗う。

(読み飛ばしていてちょっと記憶に残っただけの記事なので出所とか根拠とか確認してない。医学的な情報として人に知らしめようという意図ではない。)

 

外に出る習慣のない我が家のイエネコどもは、下界で何が起こっているのか気付いていいる様子はないが、春には興味津々だ。

 

ベランダに向かう掃き出し窓を開けると二匹並んで外を眺めにきて

そろって空に向かって顔を上げ、目を細めて、ふんふんと風の匂いを嗅いでいる。

道を行く生き物でもいようものなら同じペースで同じ角度を向く。

少々気温が低い日でも、毎朝窓の前に座り込んで「にゃあ」と窓を開ける催促するようになった。

 

猫を連れてベランダつきの家に引っ越してきて初めての春が来る。

さてこの子らを日向ぼっこのためにベランダに出してやったものかどうか。

万が一するっと逃げられでもしたら心配だから出さない方がいいものか。

飼い主はまだ悩んでいるのだけど、猫の方も猫のほうで、ベランダが自分たちのテリトリーなのかどうかということについてはまだ判断を保留しているらしい。

さて窓を開け放って換気しながら、全員三すくみの体勢で一列に並んで互いの顔ばかり見つめ合う。