衣類スチーマーというものが、結構以前から気にはなっていたのです。
服をハンガーにかけたまま蒸気を当ててシワを伸ばすという例の。
「しかし試しで買ってみるにはちょっと高い」
と思っていたらふと、アマゾンでアウトレットになっているのを見つけて、これは運命なのかしらと購入。
届いたその日にもうもうと蒸気を立てながら
「今までなぜ持っていなかったのかっ!」
と立ち尽くしたのでありました。
湯気ってそもそも、なんか非常に嬉しいですよね。
「アイロンかけるほどではないな」とか「洗濯するほどではないな」というものが日々たくさんなのですよ。
パンツ(下着じゃないほうの)なんかだと、スラックスじゃないんだからぴっしり折り目とかあったら変だろうとは思うけど、何もしないと膝の裏のシワがみすぼらしいなあ、とか。
シャツは洗いざらしで着たいけど襟と前立てだけぴしっとならんかなあ、とか。
ジャケットはクリーニング出すほどじゃないけど一度袖通したらなんかさっぱりしたいんだよなあとか。
ニット類もシーズンで数回しか洗わないけど、冬は温度差の季節だからけっこう汗ばんだりしてるんだよね、とか。
「スチーマーがあったら便利なのではないか」
と思っていたケースがたくさんあったので、いろんなものにスチームを当てまくってしまった。
仕上がりは、アイロンのきっちりそろった繊維が好きな人には物足りないではありましょうが、むしろ洗いたてのふんわりした感じを好む私などにはちょうど良い具合のシワの消え方。
冬のジャケットなども消臭かねてスチームするとやっぱりファブリーズ的なものよりだいぶ爽快感。
調子にのって水を継ぎ足しながらたくさん使ってるとさすがに持つ手が重くなるけど、一回の給水で5分の持続時間なので、シャツ数枚なら十分な手軽さです。
あと、これは私が買った日立製に独特のオプションでありましょうが、アタッチメントでブラシがついているのが意外に役立ったのが面白かったです。
ジャケットの右胸のところにちょうど練り歯磨きこぼしたみたいな白い汚れがついてたんです。
濡れた布とかでこすると目立たなくなるんですが、しばらくするとまた浮いてくる謎の染みで、どうしようかなと思っていたんですが、アタッチメントをつけて蒸気を当てながらブラシでこすったら、しっかり取れたには感動した。
あれはなんですかね、「これ着たまま歯を磨くことは絶対ない」っていう服の胸のところに練り歯磨きみたいな汚れがつく時ってありませんか。
私は人生の中でしばしば経験してるので聖痕を疑っていたのですが、ブラシとスチームで消えるとは。
たまたまアウトレット見つけたので5,721円でした。
台を使えば普通にアイロンとしても使えるので、もともとそれほどアイロンを使わない少人数家庭だったこれ一台のほうが便利なケースも多い気がする。
高温湿潤な土地柄、「洗えなくても消臭できる」っていうのは本当にありがたい。