晴天の霹靂

びっくりしました

『来る』~画面の明るいホラー映画はありがたい

怖いのが嫌いなのでできれば避けて通りたいジャンルですが、時々衝撃的に面白い作品があるので、見ざるを得ないホラー映画。

怖いのもさることながら、びっくりさせられるのが超嫌いで、びっくりした瞬間に逆ギレして再生を止めがちなので個人的に向いてないんだろうと思ってましたが、どうやらホラー好きな人ほどビクビクしてるっぽいですね。

なんだ、みんな怖いのに見てるのか。変態だな。

 

ホラーなのに画面が隅々まで明るくてきっちりピントがあっているのがいい。

音楽とイメージ映像の使い方が超かっこいい。

妻夫木聡って本当に馬鹿なんじゃないかな」っていう気になってくるくらいイライラする(天才)

白昼堂々と「来る」上に意外と直接的な暴力ふるうのが、怖いんだか面白いんだかもうわからない。

やたら説得力のある松たか子に殴られ損。

血はちょっと出ると怖いが、出すぎると面白い。

どんなことでもやりすぎると面白い。

その道のプロがアッセンブルしてくるシーンはどんな映画もだいたい良い。

前半ムカつけばムカつくほど最後がカタルシス……なのかと思いきや意外にどうなったのかはっきりわからないところはうすら怖い。

 

あんまり面白かったので原作も読みました。

こっちは米国のミステリ小説『ゴーン・ガール』を思い出す構成で面白かった。

家庭の隙間になにかが溜まったときに起こる事件が「ゴーン」なのか「カミング」なのかの差。

どっちが怖いか考えてみたけど、どっちもやだ。

 

とはいえ、普段からホラー映画というジャンルがはっきり苦手なぶんだけ映画版のほうが衝撃的でおもしろかったです。

ホラー映画でそんな見せ方あるのか、と。


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似たようなテーマではあるが、ある瞬間からクライム物になっていくのが『ゴーン・ガール』。これも映画も本も超おもしろい。

 

映画版を見て「無駄にイケメンなのに打っても全然響かない男」を演じたらベン・アフレックが最高峰だろうと思ったものですが、妻夫木聡という強敵がいたとはね。