晴天の霹靂

びっくりしました

『ザ・フラッシュ』~世界はスパゲッティだった

『ザ・フラッシュ』を見てきました。

見るたびに「漫画映画はもういいかな」と思うようになってから数年経つものの、「今回のは面白い」って聞くとと馳せ参じる体質になってしまっているところでもあります。

 


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実際、面白かったのよ。

2時間半くらいある中で、中盤以降でおなじみ

マルチバースは私の理解力では無理だって」

「CGビカビカ総力戦は中年の視力では無理だって」

という気分になるタイムもあったわけですが、それはそれとして、そういうピカピカギラギラ理解不能を通り抜けたあとで、普通に私の理解力で把握できる規模に落ちてきて話が収まったのが大変良かったです。

人生にはコントロール不可能な悲しみがたくさんあるけど、心を尽くしたことによってコントロール不能などこかがゆっくり前進していたりもするもので。

「良かったねえ、よく頑張った」

なんてちょっと涙腺に来たりしましてね。

 

40歳の自分が18歳のときの自分に会ったらあまりにも馬鹿で危うくぶん殴りそうになる、というところのリアリティもいいですね。

「ほんと、こうなるだろうなあ」

と思ってみていたら、18歳の時に馬鹿であるということは即ち40歳になってもそれなりに馬鹿、ということが判明してさらに納得させられたり。

過去の自分なんて会いたくないもんです。

 

スーパーガールがお姫様抱っこで別のヒーローを助ける絵面も良くってね。

話の内容はよくわからなくてもいいから、私も子どものころにこういう女性像を見てうっとりしてみたかった、と思ったりもしつつ、しかしまあ生きてるうちにここまで見せてもらえるのは隔世の感のあることで、世界はスパゲッティ。