晴天の霹靂

びっくりしました

アニメ『平家物語』~鎌倉殿の一方その頃

今年は久々に大河ドラマを観てやろうと『鎌倉殿の13人』順調に観ております。

偉いもんで「13,4で罪人の子として追っ払われてるのに30代になってもまだ田舎で一人で烏帽子かぶりっぱなしの素っ頓狂な人」に見えてきますね、大泉洋

NHKはお金ありましょうからぴしっとしておりましたが、実際の頼朝はヨレヨレのクタクタになってたんじゃないのだろうか。

 

それはそれとしてやはり滅びる側も相当気にかかると思って居た矢先、Netflixその他で『平家物語』が始まっております。


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面白い面白いとは聞いていたのですが、第一話観てこれは面白すぎて困ったぞ、と思いました。

編み物しながら見ようと思っていたのに、完全に手が止まる。

 

平家物語」って学校の古典の教科書に出てきた頃からかっこよくて結構好きなんですが、たいして歴史に明るくもないのに一人で読みとおすにはちょっとハードル高いなあとも思っていました。

ずいぶん長い上に、現代風に起承転結つけてひとつの筋道を語る物語でもないし、何を読んでるんだかわからなくなって途中でやめがち。

軍記物として読むという楽しみ方もありましょうが、戦の方はそれほど興味はないし。

はたまた「平家物語は読むものではなくて聞くものだろう」というので、琵琶法師の音源なんかを聞いてみても、You Tubeですら倍速で観る現代人にとって「何について語ってるのかよくわからない上に、何を言ってるのかもよくわからない、挙げ句になかなか先に進まない」となってくると、付き合いきれなかったりもする道理なのです。

 

第一話は禿髪(かぶろ)のシーンが結構たまらなかったです。

最盛期の清盛が少年を300人揃えておかっぱ赤い服の姿で京を練り歩かせ、平家の悪口を言ってると因縁つけては狼藉を働かせる、というナチっぽいことをしていたという冒頭の記述。

読んでも今ひとつどういう状況なのかよくわからなかったのですが、アニメで見るとそのほとんど幻想的な不気味さがよく伝わってきて、ああなるほどこれが平家物語の滅びのイメージか、とぞくっときたもんです。

 

この先の配信もあんまり楽しみなので原作としてクレジットされている河出書房新社の新訳も買ってしまった。

 

今年は「鎌倉殿」を(編み物しつつ)観ながら、「平家物語」も(編み物の手をとめて)観る。

超楽しみ。