晴天の霹靂

びっくりしました

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』~つまりあいつが全部悪い

『ハウス・オブ・グッチ』を観てきました。

……っていうハズだったんですが、猛吹雪で時間どおりに劇場にたどり着けず。


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そもそも猛吹雪の中映画なんか行くなという話もあるんですが、張り切って公開日に予約取っちゃっていたんで、行くだけは行ってみたんです。

途中の道々、ありとあらゆるところで人が難渋しており、みんな技術と根気と思いやりでなんとか日常をやり遂げようとしている様子に、ありがたいような労しいような、いろんな気持ちになりましたが、自分自身は時間に遅れてチケットを棒に振った次第。

 

遅れたとは言え到着しちゃったからには何も観ないで帰るってわけにもいかず、ちょうどタイミング良く始まっていた『スパイダーマン・ノーウェイ・ホーム』にするっと潜り込んだのでありました。

 

マーベル系の映画はもう話も大きくなりすぎでどうせ理解できなから

「もう観なくていいか」

と思いかけてたところなんですが、雪まみれで劇場にたどり着いた瞬間に折りよくはじまれば観たいくらいには魅力的な映画ではある。

……と思っていたら、その期待値をもだいぶ超えて観た甲斐ありました。


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「こちとら御老体なのでそんなに次から次に派手なCGとかアクションシーンとか盛ってくれなくても大丈夫です」

という気持ちは、相変わらずまあまああるんです。

それはそれとして、

サム・ライミトビー・マグワイア三部作から観始めて、唐突なアンドリュー・ガーフィールドに驚いて、あれよあれよと言ってる間に今度はトム・ホランドになって。

褒めたり文句言ったり、何本かは観てないと思うけどもはやどれかもわからなかったり、

そういうのを繰り返しながら付き合ってきた長い時間に対して

「なんだかんだ言っても観てきた時間は良いもんだったな」

と思わせてくれる作品になってたには感動しました。

こういうタイプの作り手と観客の間のコミュニケーションって可能だったのね。

 

なんだかんだで、結局カンバーバッチが全部悪いのもたまらないですね。

そんなに居丈高にピーター・パーカーを子供扱いしてかかるんだったらやたら危なかっしい方法で手を出す前にもっと普通に大人として相談に乗ればいいだけだろって話なんですが、そういう「普通の対応は苦手」という人の顔、実際していますね。

悪い顔してるときのカンバーバッチ、最高。あいつを閉じ込めろ。