買い物があって近所の家電量販店に行ったら閉店セールをやっていた。
たぶん、普通なら目に止まらないであろうケーブルフィギュアという謎物体が300円になっていたので2つ買う。
我が家の机の周りには、iPhone充電用のケーブルと、Kindleやポメラ充電用のケーブルと、ネックスピーカー充電用のケーブルが常にピロンピロンしている。
許しがたいことだと思っていた。
そもそもが「そっちで話し合って一本のケーブルですむようにしておくべき」なのだ。
なぜ私がいつも机周りに複数のケーブルをピロンピロンしておかねばならぬのか。
積年の不満を込めて瞬間接着剤でフィギアの背中に小さいマグネットを取り付ける。
曲面が多くて安定しにくいので、できるだけ平らなところを狙って接着。
ちなみにケーブルに猛烈な歯型がついているのは先代の猫だ。我慢強くて優しい子だったが、噛み癖だけはどう説得しても治らなかった。
はい。
ピロンピロン解決。
そもそもごちゃごちゃした小さいものはマグネットをつければなんとかなる、という信仰を持っているので、小さいものにはだいたいマグネットをつけてある。
実際わりとなんとかなる。
上から、ボールペン、猫用ブラシ、照明用リモコン、である。
もう世の中の細かいものは全部、磁力で面収納していけばいいと思う。
ネックスピーカー用充電ケーブルに関しては、一見他と同じような形状でこちらを油断させておいて、実はどの電子機器とも共有できないという挑発仕様をちょっと根に持っていたので直付けの刑をしてしまった。
あろうことか仮止め用のセロハンテープごと接着するという暴挙に出た(というか接着剤が大量に出てしまったので溢れた)ため、一生セロハンテープの中で生きていくことを運命づけてしまったことになる。
こうして見ると、もう少し優しくすべきであるようにも思うので次に店に行ったときにまだ閉店セール半額でケーブルフィギュアを売っていたら買ってやろうと思わないでもない。
Amazonの購入履歴を見たらこのタイプのマグネットを合計260個も買っていた。
我ながら何をそんなに使ったのか。
なんでもマグネットで解決する女。