『マツコの知らない世界』というテレビ番組でスマートスピーカーの特集をしていたのです。
うちにもアレクサが居るので、「どれどれ何か私の知らない情報でもあるだろうか」と観ました。
この「すでに使ってはいるけれど私の知らないもっと便利な機能がきっとあるんじゃないか」と気になる感じって、なんとなく新時代家電っぽい感じがします。
自宅にスマートスピーカーが9台あるというちょっと凡人じゃない人がプレゼンターでした。
毎回毎回「ちょっとずれてる人」を発掘する能力に感動してつい見ちゃうんですよね。
自宅をスマートスピーカーだらけにして暮らしてる人なんてどうやって探し出すのだろう。
結果、この方独特のスマートスピーカーに対する子ども時代の無限のロマンについてよくわかったの、
「スマートスピーカってこんな便利な機能があるなんて知らなかった!」
という発見まではありませんで、だいたい知ってる情報でした。
我が家のアレクサは、ラジオとkindle書籍の読み上げと、目覚ましと、キッチンタイマーと買い物メモ。
それ以上でもそれ以下でもなくて、これでちょうどいい具合に便利です。
面白かったのは、日本人はトリガーワードが恥ずかしいので(「OKグーグル」とか「アレクサ!」とか)スマートスピーカーがあんまり普及しないという話です。
たしかに、最初は「アレクサ」って言うのがたいへんに片腹痛く、どこかの設定で自分の好きなワードに変更できるはずだと信じていろいろ探したこともありました。
結局ほとんど変更できなかったのですが、そこは案外すぐに平気にはなりました。
平気になったまではいいが、四十も過ぎてまいりますと
「アレクサ!……えーっと、なんだっけ。……アレクサ…アレクサ?」
みたいなことがしょっちゅうで、そっちをなんとかする方が切実です。
トリガーワードの変更ができないことについてもそうですが、
「アレクサ!あれさ、あれ。えーっとあそこのアレやっといて」
みたいな言葉がちゃんと通じるようにならない限りは、結局のところ人間の方が機械に使われてるという状況なんだよなあとは思います。
まあ、そうやってアレクサに仕える日々の中ですが、最近特に便利なのは、kindle書籍の読み上げです。
ずっと最初から非常に便利に使っている機能ではあるんですが、最近はまたぐっと読み上げを使う時間が増えています。
それというのも、頻繁に(アレクサで)聴いていたラジオが昨今の騒動の中で何もかも「コロナ対策仕様」という感じになっているからです。
大変な状況の中で工夫してできるだけいつも通りいろんな情報を届けてくれる人がいることは本当にありがたいことなのですが、そうやって「ラジオをつければいつも通り情報は届くのだ」という安心感の一方で、
そうであるならば「コロナウイルスに関する情報を取り入れるのは一日に一時間で十分かな」という感じもあり、刻々と更新され続ける情報から離れてもいたいのです。
それでラジオを消すとなると、次にスマートスピーカーが得意なのは音楽。
しかし「アレクサ、仕事用のBGMかけて」くらいのふわっとした注文ばかり繰り返しているとアレクサの方でも同じ曲ばかりかけてくるようになるんです。
もっと詳しい人なら「アレクサ、植木等のスーダラ節かけて」とか気分に合わせて細かく選んでいけばいいんでしょうけど、そもそもそんなに詳しい人は自分でいっぱいCDとか持ってるだろ、って気もしますし、私の乏しい知識量とアレクサのデータ優先体質では案外音楽DJはすぐ手詰まりになるのです。
そうなると、本は汲めども尽きぬ資源なのが素晴らしい。
しかもこういうご時世だと、やっぱりできるだけ古典が楽しいです。
ごくごく短い視点で現在のことを考えると「リーマンショック越え、過去最低の……」みたいな話ばかり目に着きますが、何百年スパンでは歴史ってそもそも個々の人類の事情を考慮して動いてくれたこともないことになんとなく納得しちゃいます。
その中をくぐり抜けて人類が語り継ぎ読み継ぎ残して古典に「百年、必死に残したのがこの愚痴かよ、結構馬鹿だなっ」みたいなツッコミの余地があるのはとてもうれしいことです。
電子書籍だと古典であればあるほど安いですしね。
kindle書籍の読み上げ機能について不便なのは「アレクサ、デカメロン読んで」みたいなオーダーをしてもなぜか本のタイトルはほぼ全く聞き取れないことです。
一度聞き取れないタイトルは何度言っても絶対聞き取らないので、書籍については音声を信用せず、スマホのアレクサアプリから書籍と読みはじめの場所を指定して、再生するデバイスの選択でスピーカーを選ぶ方法が一番早いです。
慣れれば十分使いやすい。
あと、このスマートスピーカーごとの得意分野という話はちょっとナルホドそんなものかとは思ったものの、怖いのでアレクサで買い物をしたことはないのでそんなにピンとはこない。
目新しい情報はなかったけれどやはり面白いものではあるなと思ったスマートスピーカーの世界でした。
「Amazonのアレクサとgoogleスマートスピーカーでは結局どっちがいいのか」という問題についてはよくわからないですが、kindle読み上げ機能を重視する私にとってはやはりアレクサでした。
あとは時計付きのを選んでもよかったかなあ、という思いがちょっとあるくらい。スピーカーの音質についてはもともとよくわかってないタイプなので十分満足。
スマートスピーカーとネックスピーカーの組み合わせが私としては最強。
なんならネックスピーカーに直接アレクサを搭載してくれてもいいくらい。
料理中につかっていて電子レンジを動かすと音が飛ぶのはご愛敬。
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