晴天の霹靂

びっくりしました

冷凍枝豆 ~2019年買ってよかったもの

サイバーマンデーですね。ずっと気になっていたecho dotが半額だったものだからついに手を出してしまいました。目覚めたときにスマホを開かずにradikoを聞きたいのと、kindleの読み上げに使いたいと思ったまま決心もつかずにいたものが、2500円、試してみるのにお手頃価格になってしまっているのです。

 

こんな風にしてAmazonに囲い込まれていくとは、本当に許しがたき所業と言わざるをえません。数年前のサイバーマンデーもこの手でkindleを買わされてしまい、まんまと手離せなくなっているのだから。

 

アレクサ、Amazonと別れさせて。

 

そんな私の、2019年買ってよかったものAmazonの魔の手の及んでない部門です。

 

 

冷凍枝豆

枝豆です、冷凍の。

こういうことを、さも自分の新発見であるかのように堂々と恥ずかしげもなく吹聴して回れる年齢になると、人生楽しいですね。

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今年の夏まで冷凍枝豆って買ったことがなかったのです。

夏に採れたてを買ってきて塩を利かせながらたっぷりの湯で茹でたところを、花火大会でもらった団扇で猛烈にあおぐ。はためく団扇と立ち上る湯気に好奇心を誘われた猫が連れ立って見に来る。その鼻先を手で制しつつ豆の青が冴えていく様子を全員で見つめる。そんなふうに茹で上げた枝豆に比べて、冷凍枝豆がうまい訳がないでしょう。

 

2019年の夏にも、そうやってうまい枝豆を食べようと思って、直売所へ買いに行ったのです。そしたらそこにいるおばさまったら、今買った枝豆を渡しつつ、

「スーパーの冷凍枝豆って食べたことある?塩加減も茹で加減もおいしいのよ。自分で茹でて冷凍すると、ああはならないのよねえ」

と縷々言いつのるではないですか。20分にもわたって冷凍枝豆がどれほどおいしいかを聞かされたうえで、とれたて枝豆を自宅にもって帰り、大変不思議な気持ちで茹でてたべました。おいしかったです。

 

自分で畑を作って毎年とれたてを食べている人にとってさえも、スーパーの冷凍枝豆はおいしいことまでは十分に認識したものの、その頓珍漢なタイミングで思わぬことを言い出すおばさまの存在が気になること限りなく、夏の間はその直売所に通ってアイコだと思って育てていたミニトマトが全然違うイタリア産の品種だったのでびっくりした話などを聞き続けたのでありました。

 

問題は、直売所がしまった秋以降。もう枝豆もおばさまのおとぼけ話も売っていないのです。スーパーでふと目につく冷凍枝豆ひと袋210円。どれどれと買って帰ってレンジでチンしてほかほかになったところを食べます。

あの団扇と猫とおとぼけ話はなんだったのだろうか、と思うほど十分においしい枝豆。

手間も光熱費もいらず、不本意なほどおいしいことをやや残念に思いつつ、秋以降、冷凍庫に常備されるようになったのでありました。

 

中年たるもの、変な時間に小腹がすいたときにうっかり炭水化物を口にするとまた糖質が余るではないですか。枝豆は小腹を満たすにもいいし、食べるのに一粒ずつ鞘から出す時間がかかるところも、間食としてちょうどよい具合なんですよね。