語れそうなジャンルにお題があったので話題に便乗です。
ドルツのジェットウォッシャーという口腔洗浄機を4年ほどずいぶん気に入ってつかっていました。
確認したら4年前のサイバーマンデーで一万円近かったものを7千円ほどで購入しており、何年も前から行動パターンがほぼ変わないことに恐怖を覚えるほどではありますが、買ってよかった商品でした。
私が買ったころはネット上で
「ジェットウオッシャーを使うと奥歯のあたりからドブの匂いのする水が出る」
という、不快感と好奇心の間隙をついて絶妙に人心を掴む言説が流布しており、ドブの匂いを楽しみに購入に及んだものです。
結果、私の歯茎が健康だったためか、噂の方がちょっと盛り過ぎなのか、大声で人に報告したくなるほど意外性に満ちた異臭騒ぎはありませんでしたが、それでも未知のさっぱり感と遭遇できたのは感激でした。
もともとフロスとか歯間ブラシを使うのが苦手で、ああいうものをちゃんと使える人のほうが人として正しいことは重々承知ではあるんですが、鏡にむかってフロスを通したりしてると「さもしいっ!」などという言葉が脳裏をよぎってしまうのです。
それでも、歯間は洗いたい、親知らずが倒れて生えてきているところもしっかり洗いたい、という我が儘が高じて買ったジェットドルツでした。
最初こそ洗面台からシャツの前から見渡す限りべっちゃべちゃになる水圧にオロオロしましたが、あっという間に熟練、常に「最強」の設定で使わないと物足りなくなりました。
はじめは痛いほどに感じていた「最強」で使い続けることが自分の歯茎の強さの証のような気がしてきて、日々マッチョな満足感を感じるようになるのです。
そして人として意識が低いと思われるのではないかという恐怖心と戦いながらおそるおそるもうひとつのメリットをカミングアウトすると、洗面台の隅の、汚れがたまりやすいが細かすぎて掃除が行き届かないところの汚れにむかって高圧水流をかけると一気に綺麗になることも欠かせない利点でした。
「自分の歯垢もこうやっておちていってるのか」という目線で観察すると、口腔内における水流の当て方の研究にもなり、一石二鳥なのです。
さらに人としての意識をもう一段下げながら活用法を語ると、プロテインシェーカーのスクリュー蓋の溝のところにこびりついて落ちない汚れ、少し放っておくとあっという間に異臭がしてくるたんぱく質の付着も一発で落ちます。
ただし、これらの使用法の場合は水流がだいたい自分の顔の方に向かって跳ね返ってくるので、爽快感のわりに侘しい風景になる覚悟は必要となります。
そんなにありとあらゆる方面で大活躍だったジェットドルツも、ちょうどこの夏、引っ越しをする頃に急に壊れて動かなくなってしまいました。
加えて引っ越し先の洗面台が狭く、買い替えたとしても置くスペースの確保ができないため、今はとりあえず電動歯ブラシのみで暮らしておりますが、あの爽快感を思い出すと、なんとか置く場所を工夫してまたほしいなあ、などと思ったりするのです。
新しいモデルは私が買った頃よりかっこよくなっていますね。
#ジェットウォッシャー「ドルツ」効いた・効きそう