晴天の霹靂

びっくりしました

『光る君へ』を、見るの見ないの

年始に買った『現代短歌版百人一首 花々は色あせるのね』という短歌集が大変面白く、今年はしばらく古典にハマっておくのもいいなあ、なんて思いながら日を過ごしておりました。

百人一首をちょっと調べると興味深いのが、選者の藤原定家という人がどうも『源氏物語』に目配せのある歌をすぐ入れたがる傾向があるっぽい、ということ。

どうかすると平安朝の少女小説というくらいの印象すら持っていた私にとっては、「源氏物語もわからんやつは俺の編んだアンソロジーなんか読む価値もねえわ」とか定家が考えていたんだとしたら、ムカつくけどなかなかおもしろいヤツでもある。定家って友達がみんな少年ジャンプの発売日を待つ横で一人で萩尾望都を読み続ける少年みたいな感じなんだろうか。

 

「ここはそろそろ『源氏物語』を一回さらっておくべきタイミングなのかな」となったところで、どうやら今年の大河ドラマが『光る君へ』らしいということに気づいてしまう。普通に考えたら、非常に興味をそそられるテーマ設定である。

 

だが、なぜ大河ドラマというのはかくも「うわ、面白そう観たい!」という感じにならないのか。これまでは私が幕末にも戦国にも格別の興味がないせいであろうと思ってきたもんであるが、紫式部でもちょっとしんどい感じになるとすれば、あながち私のせいでもないのじゃあるまいか。

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時代設定と人の顔がチグハグに見えているのを積極的に気づかないふりをしていかねばならない気恥ずかしさというのは、なかなかに見る前の気を重くさせる。

とはいえ、目が慣れてきたら面白くなる可能性もあるので、ここはひとつ、最初の数回は観るべきか。

 

2024年が私にとって古典にハマる年になるかどうかは突如大河ドラマに託された。

 

 

今週のお題「2024年にやりたいこと」