お正月なので『ヘルレイザー』を観てきたよ。
誰が何のために4Kリマスターをしようと思っちゃったのかがわからないのけど、お祭り騒ぎでした。めでたい。
映画はだいたい「観る喜び」を期待して行くもんでありましょうが、この作品に関しては「撮る喜び」に共感する気持ち、がメインだったような気がします。
あら、そんなクリーチャー作っちゃったの、キモいわねえ。とか。
その素っ頓狂なカットバックお洒落ねえ、とか。
音楽の使い方が分かりやすくてかわいい、とか。
低予算で良いゴシック感出たねえ、とか。
完成度の高さで勝負している映画ではなかなか感じ得ないワクワクが伝わってきてよかったです。映画そのものが面白いのかどうかは私には今ひとつわからない。
予想より大きなシアターで掛かっていたんですが、お正月だけあって観客はまばら。一人で来てる人がポツリ、ポツリと座っている状況でした。
そんな油断もあってかどうか、ラストシーン「終わった終わった。変わった映画観たなあ」と思ったあたりでなんかドラゴンみたいなわけのわからない映像が出てきたときには「は?」と、そこそこ普通のトーンで声が出ました。別にそこで頑張って予算使わなくてもよくないか。
しかし、こっちの予想と油断を常識を破壊するタイプの映画は、観ておくもんですね。人間、わかるものばかり見てると感性が怠け者になる(んじゃないかと思うときがある)
誰も呼んでないのに「呼ばれて来たぞ」と言い張るところがピンヘッド君かわいいですね。楽しそうです。