『沈黙の艦隊』を見てきましたよ。
上映前に海自の隊員募集のCMが入る映画は初めて見たので結構びっくりしました。
なんか政府と自衛隊に反乱起こす人の話だったような気がしたんだけど、大丈夫なの、色々?
トレーラーを見ていたときから「大予算の邦画にはだいたい大沢たかおが出てるけど、わりといつも鼻に付く感じの役なのはなぜなんだろう」と思っていたもんですが、
実際見たら本当に、直立不動のまま重々しい声を出す以外のことを何もしなかったので驚きました。
潜水艦の艦長ってああいう仕事なのかしら。
だいたいの日本人が立って喋るか座って喋るかしている中で、米国軍人は暇にまかせて延々とコーヒーを飲まされているのも興味深い日米のイメージの差でありました(さすがに古くないか?)
私はミリタリー方面の知識がまったくないのでわからないのですが、どうも潜水艦内のデザイン全般が古いように見えたんです。
なんか、銀のポッチがついていて上下にパチパチやるスイッチとか。
アメリカ映画でパトカーが犯人に呼びかけるときに使うみたいな形の無線機とか。
緑の文字列が並ぶDOS画面とか。
「え、今どき?」と思いながら見てたらエンドクレジットの協力のところに「てつのくじらかん」って出ていたので、本当にかなり古い潜水艦の艦内で撮影したのかもしれないなあ、とは思いました。
しかし、いくら核兵器を積んでいるからと言ってあんなクラシックな感じの艦で一人で独立国家とか言い出したら、さすがに「大沢たかお、大丈夫か?」という感じがいや増してくるのはやむを得ない。
海自全面協力でもあのくらいなものかしら。
燃料補給なしでいつまででも潜っていられる潜水艦というのはノーチラス号の頃からのある種のロマンではありますから、ちょっとわくわくしちゃうところはあるんですが、それならそれでみんなもうちょっと楽しそうに芝居してくれてもよかったとは思うのですよね。
楽しそうにやっても、深刻なメッセージを伝えることってできるもんだろう。というかそういうのが映画じゃないのか。
などということは思いましたが、なんかそれなりに楽しんで見ては来ました。
Kindle Unlimitedに入っていたので、なんとなく読みだしたらなんとなく読み続けてしまう。同世代以上の男性に聞くとみんな読んでるのが不思議だったのですが、なんか読んじゃうってことなんですかね。