晴天の霹靂

びっくりしました

『イコライザー THE FINAL』~撃たれても3日くらいで治るのって便利

イコライザー THE FINAL』を観てきたよ。

相変わらず、マフィアを殲滅しておいて「だって中に入れてくれなかっただもん」とか言う血塗れ好々爺ぶりを発揮。

ちょっとかわいいふりして言い訳する癖はどうなんだろう、マッコールよ。


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デンゼル・ワシントンのインテリっぽい雰囲気に隠れがちですが、近年の大型アクションシリーズの中ではたぶんロバート・マッコールがもっともバイオレンス度が高いのではあるまいか。久しぶりに映画館で「痛そうなところが終わるまで目を閉じる」レベルでビビったのでした。そもそも私は痛いのと怖いのが超苦手なんだよ、と思いつつシートの肘掛けを握りしめる9秒。

 

イコライザー』シリーズの特筆すべきところはその痛いシーン以外の、何を観てるのか忘れるばかりの静けさであり、また今回はシチリアの観光地映画としてほぼ満点の美しさです。

本当にこんな天国みたいな田舎町今どきあるのかなあ、なんて思いながら気持ちよさそうなオープンカフェにちょっと座ってる気分味わったり、百年ものの教会美術を観て感動したり。あるいはイタリアンマフィアが業務の合間にキッチンでパスタ立ち食いするシーンのかっこよさに大喝采するやら。どこをとっても素晴らしい映像なのでした。

黙っていればこんなにいい映画なんだから、頼むからみんなマッコールを怒らせるのやめて。という願いも虚しく悪い奴は血塗れ退治されちゃうのでありますね。

 

劇場の前の座席がカップルだったのですが、上映終わったあとに男性の方が彼女に「こういう映画嫌いだった?」としきりに聞いていたのが印象的でした。

小耳に挟んだ私も「この映画って静かなシーンとバイオレンスのシーンのコントラストが極端だから、どちらかの印象にばかり引っ張られて人を誘っちゃったりすると、観てる途中で不安になってくるの、わかるわー」と思いつつ、「面白かったよ」と言ってくれる彼女の返答に、一緒に胸を撫で下ろしたのでした。おもしろかったよねえ。