『ハウス・オブ・グッチ』を観てきました。
グッチって書いてあるのに、予告を見るにどう考えてもマフィア映画なのが興味深いし、
アダム・ドライバーの七三分け四角眼鏡の不気味さも非常に楽しげだと思って、どんな映画なのかほぼ情報ないまま見に行ったんです。
予想以上にマフィア映画で、びっくりでした。
とりあえず、こういう映画を見るとそわそわしちゃうのは、ほとんど自分のセンスを信頼できないところです。
あっちのボンクラ従兄弟が「絶望的にファッションセンスのない人」として出てきてるのは見てればなんとなくわかるけど、じゃあ、こっちに映っているグッチの名盤のスカーフのどのへんがセンスがいいのかといえば、それも同じくらいわからない。
正直なところ、別に普通の「派手めの布」くらいにしか見えないのです。
このまま見ていて大丈夫なのか、私?
と思うものの、どうやらグッチ家の方も、メンバーの半数くらいは「わりとダサい人」として登場してるっぽいのは朗報でした。
そうか、大部分の人は別にそんなに分かっていないのだな。
その点、「高けりゃいいんじゃないかな?」くらいのセンスで突き進むレディ・ガガはわかりやすくて信頼おける。
そういうわけでファッションセンス的には非常におぼつかなかったですが、レディ・ガガの愛と野心が不可分な顔つきの可愛らしさとか、アダム・ドライバーの気弱な作り笑い、アル・パチーノの醸し出すゴッドファーザー感なんかも非常に楽しかったです。
あと、家族喧嘩と痴話喧嘩は大変だ。
ついでに、アダム・ドライバーの役名が「マウリツィオ」なんですが、聞くたびに最近コンビニでもよく見かける「マリトッツォ」が思い出されて仕方なくて、一人で大混乱してました。
こういうの一回混乱すると、二度と正しく覚えられなくなるタイプの語彙ですね。
原作がおもしろいらしく、非常に気になってるのですが、ちょっと読むものが渋滞してきてるので保留中。読みたい。