劇場で予告を見て、なんだかよくわからないあまり気になっていた映画『ザ・メニュー』を見てきました。
こういうちょうどいい映画が見たかった。素晴らしい。
「この映画、なんだろう?」と思ってふらっと見に行って、ちゃんとわけわかんない面白い映画を見せてもらえたときのヨロコビたるや。
予告とか、映画の最初の方を見てると、なんとなくアガサクリティ式の密室推理ものっぽいムードで進むんだけど、それにしちゃ変な感じがするのが楽しいのです。
ミステリー系ならもうちょっと緻密に描かれるであろうディティールがわりと雑に進んでったりするので、ジャンルごと、何見ているのかわからない。
わからないままに、とにかくニコラス・ホルトだけは
「あ、この人はきっと馬鹿なんだろうなあ」
という予感とともに登場するので暖かく見守っていたら案の定馬鹿だったりする感じとか、コメディの質感も良かったです。
スリラーっぽくてコメディっぽくて圧倒的に祝祭感があるあたり、アリアスター監督を思い出しながら見ました。
本当にちょうど良くって面白い映画でした。
『ミッドサマー』とか好きな人ならきっと好き。
ついでにこの『ザ・メニュー』を見に行った劇場でかかっていた予告で、ものすごく気になる作品を見つけてしまいました。
今まで見たことのある劇場予告の中で、歴代最も気になる一本のような気がします。
どうも老人が絶交する映画らしいのだけど、なんだそれ。高須と河村たかしか。