『ゴーストバスターズ』を観てきました。
何悲しゅうて今さらゴースト・バスターズ、などと全く期待もしないで行ったこともあって大変楽しかったです。
全然ダメな人が、ちゃんとしてる人にはまったく理解できないものを守り続けてダサく終わるなんて、もはやバカバカしければバカバカしいほど胸に迫るではないですか。
ああわたくしも誰にも理解されないまま立派に死んでまいりましょうと謎の決意を新たにしました。
あんまりしょうもないのでわりと涙腺に来る。
それにしても一作目からそうではありますが、あの世界のゴーストはどういう宗教観に基づいたどういう括りの概念なのかがいまひとつよくわからないところはありますね。
ゴーストの見た目がやけに獣っぽいけどそれは「死者の魂」みたいなものなのか。
おじいちゃん死んじゃってるけど、おじいちゃんはゴーストに入るのか。
するっていうと、おじいちゃんは退治する側なのかされる側なのか、みたいなことを考えると根本的なルールがわからない。
そんなに気になるわけでもないですが。
若者世代の面々が本当に可愛くてね。
お兄ちゃんがオンボロ車を見つけて直して乗りまわしてたら、妹が乗ってる後部座席から珍妙な銃座が出てきてそのまま通りを走るシーンでは、『ヘレデタリー継承』みたいになるんじゃないかとドキドキしたもんですよ。
あと映画の本筋に全然関係ないのですが歯磨きのシーンにも感動しました。
最近日本でもNHKの情報番組あたりの押しで
「歯磨きしたあとはあんまり口をゆすがないほうがフッ素の効果が続いていい。実際スウェーデンあたりではそうやってるんだよっ」
みたいなムーブがちょっとあるように思うんですが(ちゃんと確認した情報ではないので適当だったらすいません)、
劇中のマッケンナ・グレイスが歯磨き終わったあと口からペッと歯磨剤を吐き出してそのまま歯ブラシを戻して終了としたには仰天しました。
「口をゆすがないのはともかく、歯ブラシは洗うだろう!」
と思ってその後しばらく気になっていたもんです。
でもどんなに水の供給の不安定な土地にいっても一滴の水も使わずに歯磨きできるって考えてみればなかなか合理的なんだよな。
ぼんやりしたお兄ちゃんが運転する車の後部座席に妹が乗ることに関するトラウマを世界に植え付けた戦慄ホラー映画