世の中には「褒めてハードル上げすぎるほど自信なくなるけど、自分にとっては地味に欠かせなくなった」という種類の買い物がありますわね。
最近、お風呂場で使える頭皮ブラシを買ったのです。
お風呂はまず電動歯ブラシを使いながら湯船に浸かるんです。
歯磨きというよりは、口に歯ブラシを突っ込んだまま瞑想、という感じでぼーっとしておりますが、だいぶ丹念にやっても冬場はまだお湯に浸かっていられますから、そのあと蒸気にふやけた頭皮をぐにぐにとマッサージするようになりました。
首の後ろから襟足のあたりなんかは半分湯に沈んだ感じでグイグイやったり。
頭頂あたりはブラシが凹むくらいの勢いでぐっと圧掛けてみたり。
ふやかしてはグリ、左右持ち替えてはグリ。
ぼちぼちのぼせるくらいまでやっているのが、なんだか結構くせになる。
買ってから一月ほどですが、我ながら思いがけなかったほどの愛用ぶりです。
素材のやわらかさの加減とか持ち手の形とかすごく良く出来てると思うんですが、そうは言っても要するにシンプルなシリコン製ブラシ、
「これ一発で頭の凝りがすっかり取れる!」
みたいな予断を持って挑まれるとブラシの方でもさすがに荷が重いとは思うんですが、ゆっくりお湯に浸かりたい季節に、のぼせついでにぐにゃぐにゃに頭皮をほぐしていくのは大変気持がいいことです。
湯から上がったあともしばらく頭皮がすっきりぽかぽかしてる感じがあって、ちょっと幸せ長続き。
昔の、浴室で使えるシャンプーブラシみたいなものってやたら固くで痛かったような思い出しかないんですが、ずいぶんと進化を遂げていたことに感動したのでありました。
ちなみに「冬季頭皮凝り惑星」の我が家にはエイリランも居ます。
これも、地味にかわいがってしばしば使っているんだけど、費用対効果は「お風呂でシリコンブラシ」のほうが断然優秀。
使いなれると可愛いやつなんだけど、なんせちょっと高いんだよね。