晴天の霹靂

上品な歩き方とかを習得できないまま人生を折り返すとは

衆院選2021反省会

初めて自分の選挙区の全候補者の街頭演説を聞いて回ったおかげもあってずいぶん面白かった衆院選挙。

地元選挙区の結果は0時を回るまで当確のでない大接戦の末、与党候補が選挙区を取り、その後野党共闘の候補者も比例復活。残る一人が落選でありました。

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選挙区当選した候補者を見てきた印象は「とにかく怖くて近づけない」というものだったんです。

街頭演説は豪華選挙カーとダークスーツの面々でガードを固められており、明らかに別世界の人だなと思ったもんです。

当確後の事務所のお祝い風景でも、やはりどこまでも黒っぽいスーツの波がバンザイをしているのを見るにつけ

「組織的おじさんの代表者という街頭での印象は間違えてないもんだな」

と感心しました。組織、強し。

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比例復活した野党議員は、選挙期間中は一時間おきにスーパー前やら駅前やらで街頭演説の予定をみちみちに組んで前日にはSNSで告知しており、聞きに行けば駆け寄ってきて声をかけてくれるので

「なるほど、会いにいける政治家だ」

という印象でした。

深夜までかかった開票の翌日も、朝から地元駅前で辻立ちする様子やら、支援者へのお礼メッセージ動画をアップしたり、相変わらずの身近な印象なので、選挙のたびに支援者も増えていくのではないか、などという感想を持ったりするのでありました。

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落選した候補者は、街頭演説の予定をほとんど告知しない人なので、唯一あまり話を聞けなかった人でもありました。

ただ一度、演説の終わりかけくらいにたまたま遭遇したときに直接本人に

「今後の街頭演説の予定を教えてほしい」

と言ったところ

「できるだけツイッターにあげようとは思ってるのだけど手が回ってないので、事務所に連絡して」

と言われ、生まれてはじめて選挙事務所というところに電話をかけてみるという経験をしました。

そしたらびっくりしたことに、まさかの誰も出ない。

「きっと人もお金も足りていないのであろう」

と、だいぶ好意の解釈をしたのですが、その後選挙戦後半になるにつれ、他党に関して批判的な投稿はしばしばアップされるようになり、しかし街頭演説の予定などは相変わらず告知されないのは、ちょっと納得いかずじまい。

結局ツイッターでは投票日前日のマイク納めの投稿が最後で、開票結果が出てからの報告などもなく、疲労困憊の心中はお察しするとしても、この感じのままで立候補し続けててもなかなか支援者はあまり増えないものではないのだろうか、などと老婆心でありました。

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いくら個人を見て演説を聞いても、はっきり言えば党の公約にないことは実現されないんだろうし、

もっと言えば与党の公約にないことは実現されないんだろうし、

さらに身も蓋もないことを言えば与党の公約でも別に実現される気もたいしてしないもんです。

さはさりながら、でもやっぱり選挙が面白いのは生身の「人」がやってるからであって、見られるものなら生で見ておいた絶対おもしろいよなあ、とは思ったのでありました。

来年の参院選も楽しみに待つ。

 

 

この本、本当に面白いですよ。