晴天の霹靂

びっくりしました

珪藻土バスマットの捨て方 ~正式なやり方があるに違いないと考え始めると出口がない

 

珪藻土マットを、最近買い替えました。

新しいとやっぱり吸水力があって大変快適ですね。

もう何年も前に珪藻土バスマットに買い替えてから、洗濯物が乾きにくいシーズンのストレスが激減したことにはたいへん感動したものです。

しかし、一時期ちょっと乾燥が甘いままで狭い隙間に立て掛けて収納したりなんかしてるうちにカビを生やしてしまい、

「これはいかん、買い替えよう」

と思っていました。

実際店頭で新しい珪藻土バスマットを手にとった日もあったのですが、ついに購入に至らなかった理由はひとつ。

「古いやつの捨て方がわからない」

 

ゴミ袋に入れるには、微妙に大きすぎる。

しかし、粗大ゴミってほどのものでもない。

のこぎりやハサミで切れるようなものでもない。

これは一体いかにして処分するのか?と自治体のサイトを調べたりしてみても珪藻土バスマットについては記述なし。

喫緊で買い換えなければ即座に生活に支障をきたすようなものでもないから、そのままぐずぐずと使い続けて何年も経ってしまう。

カビはどんどん拡大する。これはいかん。

 

何年間も考えに考えた末の解決策が「ほとんど何も考えてないみたいな手法」に落ち着くというのは、ままあること。

ついにある日、業を煮やした私は珪藻土マットをベランダに持ち出し、ちょっと傾斜をつけてサンダルを履いた足で上から乗ったのでありました。

「ベリッ」

と、やや切ない音を立ててそれは大した苦もなく割れました。

もう一度、今度は90度回転させて上から乗り、ついに長年悩みのタネだった珪藻土マットは4分割されたのです。

小さくなった珪藻土マットをごみ袋に入れながら私はしみじみ思ったものです。

「この程度のことをことを、なぜ何年も思いつかなかったのか」

 

世界には、今この瞬間にも珪藻土マットを買い替えたいと薄々思いながら捨て方がわからずに暮らしている人が、二百人くらい居るような気がするのです。

私はその人たちに言いたい。

体重かけて割ればいいのよ。

もう布には戻れない。