夜中に煮干しを食べたりなどする。
……猫じゃなくて、私が。
一応言い訳をすると、正月に田作りを作るのに塩分無添加の煮干しを多めに買ったのが余っていたので、つい出来心でちょっとつまんだりなどしてたら思いの外美味く、現時点でわりと癖になっている、ということです。
煮干しをおやつにするときのポイントは、レンジに二分ほど掛けてぱりっとさせること。
指でぽっきり二つに折れるまで湿気を飛ばしてから食べると抜群に美味しいのです。
しっぽのあたりなど焦げやすいので、途中でいったん止めてぐわしぐわしかき混ぜるとなおよし。
夜中に煮干しをかじりながら袋に見入っていたら、妙に圧が強いことに気がつきました。
気になる点は多々あれど、私とiPhoneの顔認証機能がとりわけ興味をいだいたのが代表生産者の方のお顔。
この方は奇跡的に「やすしげ すいさん」さん、というお名前なのであろうか。
はたまた、なぜ、まるで個人の名前のような雰囲気でそこに、その語順で肩書を書いたのか?
顔はいいけど名前だけはどうしても伏せたかったのか、パッケージを作るときに担当者さんの写真は取ってきたけど、名前を聞くのを失念し、今更聞きづらくなってしまったので雰囲気で押し切ったのか。
いろいろ考えるほどに、俄然興味が湧いて参ります。
裏面も素敵なメッセージぎっしり。
あの頑固なiPhoneの顔認証機能でさえスルーしたゆるキャラがおわします。
案外、子供でもそんなに描かない「直接手が生える顔」。
そして「2(ニ)1(ボ)4(シ)」の「ボ」がいまひとつわからないのも良い味わいです。
「CaEE(カルシウムイーイー)」で登録商標を取得されておりますが、こちらもいったいどういうことなのか読み取れません。
あと、バーコードの上に絵を描いてもいいいってことを知らなかったので、このかたくちいわしチャレンジにもちょっと感動しました。
なぜ、よりによってそこにいわしを載せたのか、お茶目さん。
そんなわけで小腹を満たしながらも隅から隅までじっくり読めて面白いサカモト煮干し。
こういう「色々見過ごされた結果、世間に流布した不思議なもの」ってすごく好きななので、もう「月刊サカモト通信」として毎月パッケージを変えてほしいな、という親しみを感じたものでありました。
煮干し、美味しいですねえ。