晴天の霹靂

びっくりしました

近頃、瞑想中に眠くなる問題 ~上を向いて座ろう

だいたい毎日瞑想をする日々、やればやるほど面白いと思っていたところではありますが、事ここに至って思いがけない問題が勃発しました。

 

瞑想中眠い。

身体がぐらぐら揺れるくらい急激に眠い。

眠気がはじまったのが猫を看取ったころだったので、単純に寝不足と緊張の蓄積が原因であり、そのうち自然に収まるだろうと思っていたのです。

それが意外にもいつまでたっても眠気は去らぬまま半月。

終わったときの爽快感など、瞑想自体は相変わらず面白いんですが、耐えがたいほどの眠けとの闘いはかなりしんどいものです。

こんなではなかったのに。

 

これまで「要は座りゃいんでしょ」ということで適当にやってきたけれど、これはちゃんとした方法論を調べてみたほうが良い局面なのではないか、とkindle unlimitedを駆使して色々読み始めました。

四千の歴史を背負った膨大な思想体系から、悪行とエゴイズムにまみれた生活から罪悪感を手軽に取り省くためのノウハウ、あるいは科学者が色々測定してみたら心配いりませんでしたという報告に至るまで、どうやら瞑想をめぐる思惑には膨大な幅がありそうで、理論は理論だけで猛烈に面白い(そして危険な)予感。

せっかくunlimitedに入っているのだからダークサイドの研究も含めて色々読んでおきたいものだ、と思いつつ、とりあえず眠気についてわかりやすく書いてある本をざっと探してみました。

 

眠くなる人は結構多いとしたうえで眠気対策はダイレクトにふたつ書いてありました。

ひとつめ。

 

だるい、 眠い という 感覚 そのもの に 注意 を 向ける こと です。 別 な 言い方 を し ます と、 だるい という 感覚 に 支配 さ れる のでは なく、 その 感覚 を 利用 する という こと です。 座っ て い られ ない よう でし たら 横 に なっ ても よろしい。 その 場合 も 背筋 は できるだけ 伸ばし て ください。 

そんなことできるんかい、と声を出して突っ込んでしまうところではあります。

背筋を伸ばして横になる、というのがまずあんまりわかりませんが 考えてみれば寝釈迦像ってものがあるくらいですから、まあできるのですよね。

しかしながら釈迦ならぬ身にとっては、それはどうやったって「あきらめて寝ました」ってことになるだろう。

それでいいならいんだけど、いいのか。

 

ふたつめの解決法。

もう 一つ の 解決 法 は 簡単 です。 視線 を あげ て 上 を 見る こと。 あご を あげ て 頭 まで 動かす 必要 は あり ませ ん。 視線 だけを 上 に 向ける の です。 これ は 心 を 覚醒 さ せる 上 で 有効 な 方法 です。 逆 に 視線 を 下げる と、 はやっ た 心 を 落ち着か せる 効果 が あり ます。

 

これが、やってみるとすごく面白いのです。

視線を上げておくとまぶたの裏が昼になり、下げると夜になる。

昼の世界にしておいたらほんとうに眠くならなかったのでだいぶ感動しました。

使い分けるとすごく便利なテクニックである気がするので「アッパー系の瞑想は上向き、ダウナー系の瞑想は下向き」というのは覚えておいて使ってみようかな、と思ったのでした。

 

いろいろ読んでいるうち根本的なところに思い至ったのですが、そもそも時間を五分延長したところでもあったのです。

やるごとに面白いので「もう少し時間を延ばしたらもっと面白いんじゃないか」という好奇心抑えがたく、何も考えずに延ばしたのもよくなかったか。

そう思って欲張るのをやめて元通り25分に戻したらその方が快適でした。

 

おそらくは、じぶんの集中力の限界がいまのところ25分、ということで、これ以上伸ばしたいのであればもう少し真面目に方法について調べるなり、もう少し経験積むなりのことをする必要があるってことかもしれず、なんでもむやみにやればいいってもんでもないようだ。

 

だる さを 覚え たり 気 が 散っ たり し て、 なおかつ 以上 の よう な 対処 法 が 効か ない 場合 は どう する か。 いったん 中止 し て 休憩 し なさい と、 私 は ふつう 弟子 に 言い ます。 散歩 を する、 家事 を 片付ける、 運動 を する、 本 を 読む、 庭 いじり を する。 何 でも 構い ませ ん。 心 と 体 の 準備 が でき て い なけれ ば、 いかに 瞑想 を 試みよ う として も 意味 が ない の です。 気 が 進ま ない のに 自分 に 無理強い する と、 瞑想 そのもの に 嫌気 が さし、 つい 目先 の 愉し み に 走っ て 怠り がち になり ます。 そう なり ます と、 テレビ の 番組 など 何 でも 面白 そう に 思え て き ます。

 

嫌なことをやってると気が散って、つまんないことまで面白そうに見えてくるよ、っていうのは痛烈な説得力ありますね。

だいたいの人類は、試験前になると部屋の掃除がしたくなっていた時代からあまり成長していないのであるからして。

 

 

 

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青空のまぶたの裏のテマリソウ