晴天の霹靂

びっくりしました

『親孝行プレイ』~そこに大人としての成長が物語られている

今週のお題「お父さん」

 

急に親孝行などと思い立ってみたところで、父親という散々見慣れた人間の話をさほど興味を持ってきけないのは当然のこと、らしい。

たしかに、そういわれてみればそうだ。

親孝行プレイ (角川文庫)

親孝行プレイ (角川文庫)

 

 

だがしかし、そこに問題ある限り、かならず解決法を見つけようとする人はいるのだ。

 

MJいわく、「相手を北野武だと思い込めばいい」のだそうだ。

自分が今話をしている相手が北野武だと思い込む。

北野武でなくてもいい。

岡本太郎でも、長嶋茂雄でも、アントニオ猪木でも。

とにかく自分が話を聞きたい相手なのだと、まずは思い込めばいい。

話が盛り上がるかどうかは、話の内容ではない、自分の気持ちなのだ、と。 

 

 

親のことを考える余裕がないのは、自分がなんらかの不完全燃焼のせいででまだ反抗期が終わっていないからだ。

なんらかの到達点があればまず自分にご褒美を考えられるようになり、しかるのち親へのご褒美を考える余裕もでる。

だがしかし、心が追いつくまで待っているのでは間に合わない、ということも十分考えられる。

そんな後悔はよろしくない。

 

だから父親にはヴェルサーチと金のブレスレットをプレゼントし、

行きつけの寿司屋に連れて行ってもらって最初にウニか卵を頼むといい。

前者は「わかりやすい若さ」後者は「ツッコミどころ」がポイントである。

 

自然体で十分、なんてことを一秒たりとも思わないところが、この人のやさしさでも切なさでも滑稽さでもある。

でも、真剣に考えれば、親子関係はあんがいどの家庭でもそのあたりに行きつくものかもしれない。

反抗期が終わってないことを認めるか、金のブレスレトをプレゼントか。

どっちの道も険しいなあ。