晴天の霹靂

びっくりしました

『犯罪都市 NO WAY OUT』~車に轢かれるとちょっと痛い

犯罪都市』の新作観てきました。

いやあ、楽しかった楽しかった。最近こういう、ただただ楽しい思いをしてサクッと帰るタイプの映画が減っている気がするので大変ありがたいですね。


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シリーズも三作目になってマ・ドンソク無双も進みに進み、もはやちょっと物語を維持するのが困難なくらいのキャラクターになってきてはおりますが、それでも頑張った。今回は”車にはねられると痛い”ということが発覚しました。

 

マ・ドンソクが出てきてしまうと話が終わってしまうから、肝心な場所から遠ざけておくために話をいくつかに割って進行するので、どこで何がどうなってるのかがいまひとつわからないというのはあるんですが、別に理解しないでもそんなに不自由なく観られるのはありがたいところ。

マ・ドンソクも刑事であるからには、一応ヨットバーバーに行って「はて、この船だけ鍵がカードキーになってるのはおかしい」からの「おや、ちょうど目の前にその船がある」からの「ブツはあの船の中にちがいない」みたいな、まったく理屈のわからない捜査が一応繰り広げられるのもお約束ですが、別に理解しないでも困らないのはありがたい。

とにかくマ・ドンソクが暴れるのを観て、すっきりして帰ろう。

 

客席では、後ろに韓国人らしきカップルが座っていたのですが、日本人が笑わないところでずっと笑っていて、たいへん楽しそうでした。たぶん日本語字幕では拾いきれてない小さいギャグがたくさんあって韓国語が分かればもっと楽しいのだろうなあ、と思いつつ、こちらも負けじと笑ってきました。みんなで楽しい映画を観るってのもいいもんです。

 

犯罪都市(字幕版)

マ・ドンソクが「ちょっと強いくらいのわりと普通の人」だった一作目の方が、ある意味アクション映画としてはしっかり出来ているのではありましょう。

今見ると、ヤクザ映画らしくみんなタバコ吸ってるしバイオレンスシーンはがっちり怖いし。マ・ドンソク人気でキャラクターが固まってくるに従って、たぶんレイティングを下げながら客層を増やしていったんだろうなあ、という歴史が観て取れる。

 

 

犯罪都市 THE ROUNDUP

犯罪都市 THE ROUNDUP

  • マ・ドンソク
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二作目のラウンドアップあたりからコメディ風味強くなってきておりますが、一方でマ・ドンソクが強すぎても気の毒に見えないくらい容赦なく悪いヴィランが求められても来るわけで、独特の雰囲気出てきている。

何作目から観ても別に困るようなものでもないとはいえ、1作目でへなちょこだった新人が育ってきたりする様子を観るのはちょっといいですね。あと、この作品までみんなパカパカ携帯を使っているのがちょいとノスタルジー